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【経済】大日本印刷、中国人クルーズ客向け日本商品紹介サービス開始


大日印<7912>は16日、中国の大手旅行代理店と提携し、中国からのインバウンド(訪日外国人)向けに日本の商品などを紹介するサービスを開始したと発表した。提携先の現地旅行代理店が訪日クルーズ参加者に配布する「クルーズ旅行のしおり」に、日本企業が紹介したい商品・サービスを掲載するというもの。今後さらに増加が見込まれる中国人旅行者に対し、日本の商品・サービスの認知度向上を図る。
提携先の現地旅行代理店が配布する「クルーズ旅行のしおり」は、行程表から日本の基本情報、文化の紹介、日本での注意事項などが盛り込まれている。巻末の4ページが広告欄で、大日本印刷は日本企業の商品・サービスについての広告を同スペースに掲載する予定だ。広告枠に加え、中国人が好むデザインでの広告制作サービスも提供。広告を掲載する日本企業は、1船あたり最大で約5000人が乗船する大型クルーズの中国人旅行客に、直接的なアプローチが可能となる。クルーズ参加者は「旅行のしおり」を常に持ち歩き、また乗船時間が長いため船内でゆっくり読む傾向があることから、高い広告効果が期待できるという。
2015年の訪日外国人は2000万人近くに達し、過去最高を更新。特に、ビザ発給条件の緩和や円安を背景に、日本を訪れる中国人旅行者が急増している。これに対して日本企業の多くは、自社製品の認知向上と購買につながるインバウンド施策や、中国人旅行者向けのサービス向上を重要なマーケティング施策として取り組んでいる状況。大日本印刷でもインバウンド対応のニーズを受け、施設案内用のナビゲーションシステムや、タブレット端末用の接客支援アプリの配信、タブレット端末を使った通訳オペレーターによる案内など、各種サービスを提供している。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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