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【通貨】欧米為替見通し:ドル買い一服、-1σすら上抜けられないほど市場エネルギーは乏しい


今日の海外市場では、ドル買い一服となりそうだ。日本や中国などアジア株が総じて上昇したほか、時間外取引で原油価格がじり高となったことなどから、東京時間ではドル買いが進み、1ドル114円87銭まで買われた。ただ、日経平均が上げ幅を縮小したタイミングでドル買いは一服し、16時時点のドル・円は114円台半ばと朝方の水準で推移している。

一部市場関係者からは「日本株の反発は短期的なもので方向感に乏しい展開は続く」「中国が財政出動するまで中国株を中心に世界の株は乱高下が続く」「足元のドル買いは極端に売られた反動に過ぎない」などの声が聞かれる。疑心暗鬼となっている地合いのなか、リスクオフからリスクオンへ一気に傾くことはないとの見方が大勢を占めているようだ。

ボリンジャーバンドでは、拡大する-2σに沿ったバンド・ブレイクアウトが示現していたが、11日に下ヒゲを残した後は反発基調が強まっている。足元では-1σが位置する115円手前が壁となっており、本日の東京時間ではこの水準に頭を抑えられた格好に。-1σレベルを上抜けるだけの市場エネルギーに乏しいことを考慮すると、25日移動平均線が位置する117円レベルを意識するのは先の話となろう。

【今日の欧米市場の予定】

・18:30 英・1月消費者物価指数(前年比予想:+0.3%、12月:+0.2%)
・18:30 英・1月生産者物価指数・産出(前年比予想:-0.9%、12月:-1.2%)
・19:00 独・2月ZEW景気期待指数(予想:0.0、1月:10.2)
・22:30 米・2月NY連銀製造業景気指数(予想:-10.00、1月:-19.37)
・24:00 米・2月NAHB住宅市場指数(予想:60、1月:60)
・06:00 米・12月対米証券投資・長期有価証券(株式スワップ等除く)(11月:+314億ドル)

《SY》

 提供:フィスコ

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