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【市況】東京株式(大引け)=31円高、利食いこなし続伸も終盤伸び悩む

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
 16日の東京株式市場は朝安後に、利益確定の売りを吸収し大きく切り返したものの、引けにかけて伸び悩む展開となった。ただ、日経平均株価はプラス圏を維持し1万6000円台で着地している。

 大引けの日経平均は前日比31円85銭高の1万6054円43銭と続伸。東証1部の売買高概算は31億5864万株、売買代金概算は2兆8848億3000万円。値上がり銘柄数は965、対して値下がり銘柄数は873、変わらずは99銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日に日経平均が1000円を超える上昇をみせた反動もあって朝方は利益確定売りが先行したものの、その後は買いが徐々に優勢となった。前日の米国株市場は休場だったが、欧州株市場が総じて高かったことや、原油市況が目先底入れの兆しをみせていること、取引時間中は為替がドル高・円安方向に振れ、中国・上海株が堅調に推移したことなど、好条件が重なり、投資家のリスクを取る動きを後押しした。ただ、世界経済の先行きや企業業績に対する警戒感も根強く、後場終盤は円安が一服したことなどを横目に買いが息切れする格好となり、上げ幅を急速に縮小した。

 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が売買代金トップでストップ高に買われる人気となったほか、村田製作所<6981>、オリックス<8591>も買われた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクや、大和証券グループ本社<8601>など証券、三井不動産<8801>はじめ不動産株も買いを集めた。このほか、日本アジア投資<8518>、オルトプラス<3672>、U-NEXT<9418>など値幅制限いっぱいに買われる中小型株が目立った。

 半面、NTT<9432>、JT<2914>などが冴えず、キリンホールディングス<2503>は大幅安。エスクリ<2196>が急落したほか、三陽商会<8011>、サイバネットシステム<4312>なども大きく値を下げた。森永製菓<2201>、大林組<1802>も安い。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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