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【市況】祝日中、世界の市場はこう動いた!

NYダウの日足チャート 「株探」多機能チャートより

 「建国記念の日」の祝日で日本市場が休場となるなか、世界の金融市場は動揺が続いた。原油安の影響を受けた開発会社の信用不安、欧州金融機関の財務悪化懸念などは収まりを見せず、世界的な景気失速懸念が投資家のリスク回避の動きを呼んでいる。安全資産とされる円や金は上昇が続いた。

 10日、ニューヨーク・ダウ工業株は一時187ドル高まで上昇する場面はあったものの、引けにかけて売りが優勢になり、99ドル安の1万5914ドルで取引を終了。心理的節目とされる1万6000ドルを終値で10営業日ぶりに割り込んだ。注目された米連邦準備制度理事会(FRB)イエレン議長の議会証言は景気後退リスクへの不安について言及したものの、利下げが必要とは考えていないと述べた。ドル円はニューヨーク時間を通じてドル売り・円買いが進み、日本時間11日午前5時時点で1ドル=113円台まで下落した。

 11日の中国株式市場は春節で休場。一足先に連休の終わった香港、韓国はともに急落し、アジア市場でも株安が進んだ。香港ハンセン指数は3.87%、韓国総合指数は2.93%下落した。

 日本時間夕方に入りドル円は一時1ドル=110円台に突入。欧州株式市場も序盤から急落し、英FTSE100、独DAX指数など主要指数が軒並み2%を超える下落となっている。

 11日18時現在、シカゴ日経平均株価先物は1万5100円台と、10日の日経平均終値1万5713円を大きく下回る水準で推移。為替は1ドル=111円50銭前後、1ユーロ=126円10銭台をつけている。

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