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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):マクドナルド、ファナック、ダイキン、OLC

■マクドナルド <2702>  2,545円  +58 円 (+2.3%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス<2702>が反発。同社が9日取引終了後に発表した15年12月期連結決算は売上高1894億7300万円(前の期比14.8%減)、営業損益252億3300万円の赤字(前の期67億1400万円の赤字)、最終損益347億400万円の赤字(同218億4300万円の赤字)だった。期限切れ鶏肉問題や異物混入問題などの影響で消費者離れが進み、店舗改装コストなども損益を押し下げ、2期連続の営業赤字となり、損失幅も膨らんだ。ただ、足もとの業績悪は株価に相応に織り込まれており、16年12月期の連結営業損益は33億円の黒字を見込んでいることもあって、買い戻す動きが優勢となった。

■スターツ <8850>  2,137円  +47 円 (+2.3%)  本日終値
 スターツコーポレーション<8850>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、建設は受注減などによる完工減少で減益も、分譲に加え、中古マンションなど売買仲介、インバウンド需要増加のホテルなどゆとり事業が好調と指摘。今後も、売買仲介やホテルなどの好調が続くとみて、過去最高益更新が続くと予想。レーティング「ホールド」を継続、目標株価を2000円から2110円に引き上げている。

■ファナック <6954>  16,165円  +315 円 (+2.0%)  本日終値
 9日、ファナック <6954> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.02%にあたる200万株(金額で300億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は2月10日から5月9日まで。

■バイタルKS <3151>  944円  +17 円 (+1.8%)  本日終値
 9日、バイタルKS <3151> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の65億円→87億円に33.8%上方修正。増益率が6.1%増→42.0%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。利益率の高いC型肝炎治療薬など新薬の販売が想定より大きく伸びることが収益を押し上げる。

■ヨネックス <7906>  3,500円  +50 円 (+1.5%)  本日終値
 ヨネックス<7906>は反発。ゴールドマン・サックス証券は9日、同社株の投資判断「買い」を継続するとともに目標株価を3800円から4100円に引き上げている。同社の中国事業は20年度に売上高320億円、営業利益60億円規模に成長すると予想。「株価に中国事業の収益成長は依然、織り込まれていない」とみている。また、バドミントン競技人口が拡大する日本事業の収益貢献の拡大、なども材料視している。

■ダイキン工業 <6367>  7,316円  +62 円 (+0.9%)  本日終値
 ダイキン工業<6367>が急反発。9日取引終了後、16年3月期第3四半期累計(15年4~12月)の連結決算を発表。売上高は1兆5516億7700万円(前年同期比8.3%増)、営業利益は1665億8500万円(同11.6%増)、最終利益は1067億8400万円(同13.7%増)と増収増益だった。国内業務用空調機器は夏季の天候不順や暖冬の影響で販売が伸び悩んだが、中国やインドネシアでの住宅用空調機器の増加やベトナムでの業務用空調機器の販売が好調に推移した。なお、通期の業績予想は従来見通しを据え置いた。同時に、米換気装置最大手のフランダース社(ノースカロライナ州)の買収を正式に発表した。買収価格は日本円で約507億円で、16年4月をメドに買収を完了する予定としている。

■オリエンタルランド <4661>  8,063円  +63 円 (+0.8%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>が3日続伸。岡三証券が9日付でレーティング「強気」継続、目標株価を9000円から9100円に引き上げた。4月からのチケット価格の値上げを発表したが、値上げによる入園者数へのネガティブな影響は軽微。10年間でテーマパーク事業に5000億円レベルの大規模開発を行う構想を発表しているが、今後その具体策の発表が期待されると指摘。同証券では今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の1060億5000万円(前期実績1106億5000万円)に対して従来予想の1075億円を変えていないが、来期は1095億円から1115億円へ引き上げている。

■沖縄セルラー電話 <9436>  3,085円  +5 円 (+0.2%)  本日終値
 沖縄セルラー電話<9436>が続伸。野村証券では、音声定額料金による減収インパクトが一巡する中、データ使用量の拡大が今後も見込まれると指摘。過剰な端末補助の削減を求める総務省の政策により、過熱していた沖縄でのキャッシュバック競争も2月1日より沈静化しているとの見方で、17年3月期の収益環境はさらなる好転が見込めると解説。レーティングを「ニュートラル」から「バイ」に、目標株価を3680円から3930円に引き上げている。

■日本信号 <6741>  841円  -217 円 (-20.5%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 9日、信号 <6741> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の100億円→77億円に23.0%下方修正。従来の9.9%増益予想から一転して15.3%減益見通しとなったことが売り材料視された。訪日外国人客の増加で見込んでいた鉄道会社の設備需要が想定を下回り、鉄道信号の受注が伸び悩むことが響く。

■太平洋セメント <5233>  241円  -54 円 (-18.3%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 9日、太平洋セメ <5233> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の650億円→580億円に10.8%下方修正。減益率が4.3%減→14.6%減に拡大する見通しとなったことが売り材料。国内セメント出荷が建設現場の人手不足による工事遅れで伸び悩むほか、海外事業も北米で販売が伸びたものの、中国での需要低迷で売上が計画を下回ることが響く。

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