【市況】NY株式:ダウは12ドル安、原油一時27ドル台も引けにかけて下げ幅縮小
9日の米国株式相場は下落。ダウ平均は12.67ドル安の16014.38、ナスダックは14.99ポイント安の4268.76で取引を終了した。欧州株式が大幅続落となったことから売り先行の展開となった。午後に入って原油相場が一時27ドル台を付ける大幅下落となったことから、ダウは一時150ドル近く下げる場面もあった。しかしイエレンFRB議長の議会証言を明日に控えて、引けにかけては下落幅を縮小した。セクター別では、運輸や素材が上昇する一方でエネルギーやメディアが下落した。
原油相場の下落を受けてエクソン・モービル(XOM)やシェブロン(CVX)などエネルギー関連企業が軟調推移。独立系石油ガス生産のアナダルコ(APC)は一時取引停止、その後約8割の減配を発表して大幅下落となった。小売大手のシアーズ・ホールディングス(SHLD)は第4四半期の売上高が予想を下回る可能性があると発表し、下落。アパレルのギャップ(GPS)は1月売上高が減少し、売られた。一方で、飲料メーカーのコカコーラ(KO)は決算内容が好感され、買われた。
国際エネルギー機関(IEA)は、イランの増産が更なる原油価格の下落を招く可能性があるとの認識を示した。
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《TM》
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