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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ユニプレス、ヤマハ発、東和薬品、近鉄エクス

■ユニプレス <5949>  1,791円  -500 円 (-21.8%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 自動車用プレス大手のユニプレス<5949>が2月8日引け後に16年3月第3四半期の連結決算(15年4~12月)の発表を行った。明けて9日の株価は決算発表の内容を受けてストップ安まで売られた。SMBC日興証券ではユニプレスの投資評価「2」を継続、目標株価を2900円から2400円に引き下げる内容のリポートをリリースした。第3四半期の営業利益が市場コンセンサスから24%下ブレており、同証券のアナリストは「第一印象はネガティブ」とした。日銀マイナス金利導入の副作用で、グローバルに金融株が急落。利ザヤが稼げず、景気も不透明、為替市場の変動も激しくトヨタ自動車<7203>をはじめ好調だった自動車関連株にも陰りが出始めていることが株価に反応している。

■ヤマハ発動機 <7272>  1,750円  -386 円 (-18.1%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 ヤマハ発動機<7272>が急落。同社は今日の午後1時30分に、16年12月期の連結業績見通しを発表した。売上高は前期比5.2%増の1兆7000億円と増収を確保するものの、営業利益は同0.4%減の1200億円との見通しを示し、失望売りが出ているようだ。主要事業の需要見通しは、先進国市場では堅調な景況感が継続するものの、新興国市場ではインドネシアやブラジルで資源安・通貨安などにより不安定な状況が続くものと予想している。同時発表の前15年12月期の連結決算は、売上高が1兆6153億5000万円(前の期比6.2%増)、営業利益は1204億3600万円(同38%増)で着地した。ただ、純利益は「移転価格税制に関する事前確認(APA)」についての日米相互協議の結果を受け、米国子会社で法人税等の追加納付356億円が発生したことや、繰延税金資産144億円を追加計上したことなど一時的要因が重しとなり、600億2300万円(同12.3%減)となった。

■東和薬品 <4553>  5,380円  -1,000 円 (-15.7%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率6位
 東和薬品<4553>がストップ安。同社は8日取引終了後に、16年3月期第3四半期累計(15年4~12月)の連結経常利益が89億2900万円(前年同期比28.6%減)になったと発表。10~12月期の経常利益は33億1600万円(前年同期比52.3%減)にとどまっており、これが嫌気されているようだ。第3四半期累計の売上高は612億3400万円(同15.4%増)となった。ランソプラゾール・アムロジピン製剤などの主要製品を中心に堅調に推移したが、売上原価率の悪化や販管費の増加が利益面に影響した。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■山梨中央銀行 <8360>  450円  -72 円 (-13.8%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 8日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は40%減益」が嫌気された。
 山梨銀 <8360> が2月8日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比30.6%増の124億円に拡大し、通期計画の132億円に対する進捗率は94.5%に達し、5年平均の84.0%も上回った。
  ⇒⇒山梨中央銀行の詳しい業績推移表を見る

■アイダエンジニアリング <6118>  880円  -128 円 (-12.7%)  本日終値
 8日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は30%減益」が嫌気された。
 アイダ <6118> が2月8日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比6.9%増の69.3億円に伸び、通期計画の87億円に対する進捗率は79.8%に達し、5年平均の75.3%も上回った。
  ⇒⇒アイダエンジニアリングの詳しい業績推移表を見る

■静岡ガス <9543>  685円  -96 円 (-12.3%)  本日終値
 8日に決算を発表。「今期経常は47%減益、1円増配へ」が嫌気された。
 静ガス <9543> が2月8日大引け後(15:00)に決算を発表。15年12月期の連結経常利益は前の期比2.0倍の120億円に拡大したが、16年12月期は前期比46.6%減の64.4億円に落ち込む見通しとなった。
  ⇒⇒静岡ガスの詳しい業績推移表を見る

■近鉄エクスプレス <9375>  1,654円  -223 円 (-11.9%)  本日終値
 8日、近鉄エクス <9375> が16年3月期の連結最終利益を従来予想の117億円→105億円に10.3%下方修正。増益率が11.5%増→0.1%増に縮小する見通しとなったことが売り材料視された。航空輸出貨物の物量が伸び悩むほか、昨年買収したシンガポール物流会社の業績が想定を下回ることが響く。シンガポール物流会社の株式取得関連費用8.1億円を計上したことも最終利益を押し下げる。

■日経レバ <1570>  10,620円  -1,270 円 (-10.7%)  本日終値
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が大幅安。原油市況安を絡め、世界株式市場に再度リスク回避の流れが強まっている。前日の米国株市場ではNYダウが一時400ドル強の下げをみせたほか、外国為替市場でも1ドル=115円台での推移と円高が進行、東京市場も足もと狼狽的な売りが目立っている。日経平均株価の2倍の値動きが想定される同銘柄(ETF)もそれに連動して下落幅を広げている。

■住友不動産販売 <8870>  2,232円  -254 円 (-10.2%)  本日終値
 8日に決算を発表。「10-12月期(3Q)経常は29%減益」が嫌気された。
 住不販売 <8870> が2月8日大引け後(15:00)に決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益は前年同期比6.3%増の97.1億円に伸びたが、通期計画の178億円に対する進捗率は54.6%にとどまり、5年平均の61.1%も下回った。
  ⇒⇒住友不動産販売の詳しい業績推移表を見る

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