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2016年02月06日14時52分

【為替】為替週間見通し:もみあいか、イエレンFRB議長の議会証言が手掛かり材料に


■ドル反落、米利上げペース鈍化の思惑広がる

先週のドル・円は反落。ドルは一時116円30銭まで下落し、日本銀行によるマイナス金利導入決定直前の水準(118円台後半)を大幅に下回った。ダドリーNY連銀総裁が「市場の変動、成長見通しを変える可能性がある」との見方を示し、3月利上げ観測が大幅に後退したことが要因。米10年債利回りの低下もドル売りを促す一因となった。

5日発表された1月米雇用統計では、非農業部門雇用者数が市場予想を下回る前月比+15.1万人にとどまったが、失業率は4.9%に低下し、平均時給の伸びは市場予想を上回ったことでドル・円は117円台前半まで反発した。しかしながら、NYダウや原油先物の下落を嫌ってドルは伸び悩み、116円85銭でこの週の取引を終えた。取引レンジは116円30銭-121円49銭

■もみあいか、イエレンFRB議長の議会証言が手掛かり材料に

今週のドル・円はもみあいか。米利上げペース鈍化観測が台頭しており、10日と11日に開かれるイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の議会証言における発言内容や質疑応答を点検し、今年4回の利上げ実施の可否を見極める展開となりそうだ。

イエレンFRB議長は利上げを決定した昨年12月16日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合後に行われた記者会見で、経済活動見通しや労働市場に対するリスクは安定しているとの見方を示した。また、低水準のインフレ率は一時要因によるものであり、この要因がなくなることでインフレ圧力は高まっていくと指摘している。

今回の議会証言では、インフレ見通しのほかに、世界経済の見通しや米労働市場の現状についての見解が表明されるものとみられる。世界経済の先行きについて慎重な見方が伝えられる可能性はあるが、インフレ上昇の見通しを改めて表明すれば、3月を含めて今年4回の利上げ実施の可能性が高まり、主要通貨に対するドル買いが強まる見込み。

なお、11日(木)には上院での証言も予定されている。証言内容は下院と同じものになるが、質疑応答の内容次第では金融市場に影響が及ぶ可能性があるので注意したい。

予想レンジ:115円00銭-119円00銭

【米1月小売売上高】(12日発表予定)
市場予想は前月比+0.1%で12月実績の-0.1%との比較で改善が予想されている。想定内であれドル買いに振れやすい見通し。ただ、予想に反して前月比マイナスとなった場合、3月の追加利上げやその後の利上げペースが鈍化するとの見方が広がり、ドル売りがやや強まる可能性がある。

《FA》

 提供:フィスコ

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