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【市況】東京株式(大引け)=559円安、リスク回避の売りが再燃

日経平均 日足チャート 「株探」多機能チャートより
 3日の東京株式市場は欧米株安を引き継ぎリスク回避の流れが強まり、日経平均株価は一時670円前後の急落をみせた。その後下げ渋ったものの買い向かう動きは限定的で安値圏をさまよう展開に終始した。

 大引けの日経平均株価は前日比559円43銭安の1万7191円25銭と大幅続落。東証1部の売買高概算は31億382万株、売買代金概算は3兆1396億9000万円。値上がり銘柄数は164、対して値下がり銘柄数は1735、変わらずは36銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が総じて大幅安となったこと、再び軟化する原油市況や為替の円高傾向などを受けて終始リスクオフの売りにさらされた。寄り付き時点の日経平均は250円安程度で始まったものの、その後は海外投資家の売りが観測されるなか先物主導で下落一途、一時は1万7000円トビ台まで値を下げ大台割れも視野に入る展開に。その後は下げ渋ったものの戻りも鈍く、大引けで1月20日以来の下げ幅となった。前日ときょうの下げで日銀のマイナス金利導入が発表された1月29日と2月1日の2日間で記録した上昇幅の8割強を帳消しにした格好となっている。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が大商いのなか急落、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも安い。カシオ計算機<6952>が大幅安となったほか、IHI<7013>も急落、野村ホールディングス<8604>、村田製作所<6981>、デンソー<6902>などの下げもきつい。

 半面、NTT<9432>、JR東海<9022>はしっかり。ブイキューブ<3681>が売り物薄のなかストップ高に買われ、レンゴー<3941>、ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>も値を飛ばした。大崎電気工業<6644>、イーレックス<9517>なども大幅高。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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