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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):三浦工、エーザイ、ニチレイ、トリドール

■レーザーテック <6920>  1,359円  +168 円 (+14.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 1日、レーザーテク <6920> が決算を発表。16年6月期上期(7-12月)の連結経常利益は前年同期比26.5%減の13億円に落ち込んだが、従来予想の9.6億円を上回って着地したことが買い材料。売上は計画を下回ったものの、製造原価の圧縮に加え、研究開発費など販管費の一部が第3四半期に後ずれすることが利益上振れにつながった。

■日新製糖 <2117>  4,860円  +475 円 (+10.8%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 日新製糖<2117>が後場一段高。午後1時ごろに、2月29日を基準日として1対3株の株式分割を実施すると発表。また同時に、17年3月期から配当方針を期末配当の年1回から、中間配当を行い年2回にするとしたほか、株主優待制度を導入し、毎年3月末時点の100株(1単元)以上保有の株主に対して、3年未満保有で1000円相当の自社製品を、3年以上で2000円相当の自社製品を贈呈するとあわせて発表しており、これら株主還元策も好感されているようだ。なお、同時に発表した第3四半期累計(15年4~12月)連結決算は、売上高389億400万円(前年同期比1.1%増)、営業利益26億7800万円(同6.1%増)だった。16年3月期通期業績予想は、売上高500億円(前期比0.5%増)、営業利益30億円(同5.5%増)の従来予想を据え置いている。

■キッセイ薬品工業 <4547>  3,095円  +291 円 (+10.4%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 1日、キッセイ <4547> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比15.7%増の123億円に伸びて着地したことが買い材料。利益率の高い主力の排尿障害改善薬「ユリーフ錠」を中心に医薬品の販売が伸びたことが寄与。研究開発費が減少したことも増益に貢献した。通期計画の108億円を既に14.8%もすでに上回っており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■三浦工業 <6005>  1,865円  +172 円 (+10.2%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 三浦工業<6005>が昨年来高値を更新。同社は昨日引け後、16年3月期第3四半期累計の連結決算を発表。売上高は前年同期比14.2%増の708億4100万円に、営業利益は同21.7%増の72億8500万円となった。国内では水処理機器は低調に推移したものの、小型貫流ボイラーおよび関連機器・舶用関連機器は引き続き好調に推移したとしており、海外では中国や韓国で売り上げを伸ばし、北米も堅調に推移したと発表。据え置かれた通期会社計画に対する営業利益進捗は76.7%となっている。

■大塚商会 <4768>  6,370円  +540 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 1日に決算を発表。「今期経常は6%増で4期連続最高益、前期配当を5円増額・今期は5円増配へ」が好感された。
 大塚商会 <4768> が2月1日大引け後(15:00)に決算を発表。15年12月期の連結経常利益は前の期比0.3%増の382億円になり、16年12月期も前期比5.9%増の405億円に伸びを見込み、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。7期連続増収、増益になる。同時に、前期の年間配当を95円→100円(前の期は90円)に増額し、今期も前期比5円増の105円に増配する方針とした。
  ⇒⇒大塚商会の詳しい業績推移表を見る

■エーザイ <4523>  7,774円  +523 円 (+7.2%)  本日終値
 エーザイ<4523>が後場上げ幅を拡大。今日の後場寄りに16年3月期連結業績について、利益予想の上方修正を発表し、買い手掛かり材料視されているようだ。売上収益は従来予想の5565億円(前期比1.5%増)が据え置かれたものの、営業利益は460億円から510億円(同80%増)、純利益は270億円から370億円(同14.9%減)へ引き上げられた。医薬品事業の増収により、売上総利益の前期からの成長を見込む。加えて、費用効率化の推進とともに、事業の選択と集中に向けた子会社株式や固定資産の譲渡による売却益や開発品に関する共同開発・共同販促契約締結に伴う契約一時金受領などが営業利益を押し上げる。純利益は、営業利益の増加に加え、日米間での移転価格調整などに伴い税金費用が減少したことが寄与する。

■ニチレイ <2871>  986円  +65 円 (+7.1%)  本日終値
 ニチレイ<2871>が8日続伸。同社はこの日午後2時に、16年3月期第3四半期累計(2015年4月~12月)の連結決算を発表。売上高は4093億200万円(前年同期比3.7%増)、営業利益は187億2200万円(同38.0%増)、純利益は117億4100万円(同52.1%増)と大幅な増益を達成したことが好感されている。加工食品事業は業務用調理冷凍食品の販売が減少したものの海外の売り上げが拡大、低温物流事業は前年度に稼働した物流センターなどが寄与している。通期業績は売上高5271億円(前期比1.4%増)、営業利益200億円(同14.9%増)、純利益120億円(同26.1%増)と従来見通しを据え置いている。

■トリドール <3397>  2,493円  +147 円 (+6.3%)  本日終値
 トリドール<3397>が5連騰。引き続き1日午前に発表された第3四半期累計(15年4~12月)連結決算で、営業利益が69億2200万円(前期比81.5%増)と大幅増益となったことを好感した買いが入っているほか、いちよし経済研究所が1日付で投資判断「A」を継続し、フェアバリューを2800円から3100円引き上げたことを好材料視した買いも入っている。第3四半期累計の営業利益が同研究所予想の52億5000万円を大幅に上回ったことから、16年3月期の営業利益予想を70億円から72億5000万円(会社予想64億4000万円)へ、17年3月期を同80億円から85億円へ引き上げたことが要因。海外事業、国内事業とも順調な業績展開が予想されるとしている。

■象印マホービン <7965>  1,890円  +108 円 (+6.1%)  本日終値
 象印マホービン<7965>が急伸。1月22日から今日の前引け時点で陽線が8営業日連続で出現しており、高値圏で前場の取引を終えている。仏系有力証券では、海外売り上げやROEの拡大が期待できると指摘。競合他社と比較しても割安と評価して、レーティング「買い」、目標株価2600円でカバレッジを開始している。

■EPSホールディングス <4282>  1,455円  +79 円 (+5.7%)  本日終値
 1日、EPS <4282> が決算を発表。16年9月期第1四半期(10-12月)の連結経常利益が前年同期比2.1倍の19.2億円に急拡大して着地したことが買い材料。国内CRO事業のモニタリング業務や国内SMO事業の収益が拡大した。併せて、10-3月期(上期)の同利益を従来予想の19.5億円→21.5億円に10.3%上方修正。減益率が22.2%減→14.3%減に縮小する見通しとなった。第1四半期の業績好調と今年1月に完全子会社化した綜合臨床HDの業績上乗せが寄与する。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の3.16%にあたる145万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元を好感する買いも向かった。

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