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【市況】東京株式(前引け)=大幅続伸、日銀サプライズの余韻続く

 1日前引けの日経平均株価は前週末比315円23銭高の1万7833円53銭と大幅続伸。前場の東証1部の売買高概算は18億3218万株、売買代金概算は1兆9416億8000万円。値上がり銘柄数は1601、対して値下がり銘柄数は287、変わらずは45銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は、朝方から買い優勢の展開が続いている。前週末の日銀の金融政策決定会合ではマイナス金利の導入を決定、これによるリスク資産への資金流入期待が主力株を中心に買い戻しを促している。前週末の欧米株式が軒並み上昇したことや、外国為替市場で1ドル=121円台に円安が進行していることも輸出株を軸に追い風となった。全体の8割強の銘柄が上昇し、売買代金も前場段階で2兆円近くに膨らんでいる。ただ、マイナス金利の導入で不動産株などが人気となる一方、貸出業務の利ザヤ縮小など収益逆風環境となる銀行セクターは引き続き下値を探る展開となっており、「劇薬」による明暗も顕著だ。

 個別ではソニー<6758>が商いを膨らませ大幅高、村田製作所<6981>も買い人気を集めている。三井不動産<8801>、住友不動産<8830>など不動産株が上昇、NTT<9432>も買われた。日新製鋼<5413>が急伸、セイコーエプソン<6724>、資生堂<4911>なども値を飛ばしている。半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>など銀行株が売られ、第一生命保険<8750>も大幅安。トクヤマ<4043>、トプコン<7732>が急落したほか、田淵電機<6624>、黒田電気<7517>、アイ・エス・ビー<9702>などの下げも目立っている。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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