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【市況】28日の中国本土市場概況:上海総合指数は続落、インフラ関連株などが売られる


28日の中国本土マーケットは値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比79.90ポイント(2.92%)安の2655.66ポイントと3日続落した。約1年2カ月ぶりに、心理的節目の2700ポイントを割り込んでいる。上海A株指数も下落し、83.77ポイント(2.93%)安の2778.98ポイントで引けた。外貨建てB株相場もさえない。上海B株指数が5.78ポイント(1.70%)安の335.36ポイント、深センB株指数が12.35ポイント(1.09%)安の1119.22ポイントで終えた。

前日までの軟調地合いを継ぐ。売買代金の縮小傾向などを背景に、マーケットの先行き不安が強まっている。来週初め(2月1日)に1月の中国製造業PMIが公表されることや、来週末から春節(旧正月、7~13日)の大型連休が始まることも、買い手控え要因だ。中国人民銀行(中央銀行)が大規模なリバースレポを継続し、28日は計3400億人民元(約6兆1200億円)を市場に供給したものの、好感する動きはみられない。


大型連休を前に資金需要が高まるなか、上海銀行間取引金利(SHIBOR)は総じてじり高基調にある。値ごろ感に着目した買いで一時プラス圏に浮上する場面もあったが、売り圧力が強く、引けにかけて下げの勢いを増した。

業種別では、ゼネコンや発電設備などインフラ関連株の下げが目立つ。中国中鉄(601390/SH)が8.2%安、中国交通建設(601800/SH)が5.7%安、上海電気集団(601727/SH)が5.5%安で引けた。素材関連株も急落。非鉄の中国アルミ(601600/SH)が6.5%安、鉄鋼の宝鋼(600019/SH)が4.8%安と値を下げた。ITハイテク関連株や消費関連株、運輸株、金融株、不動産株なども安い。
【亜州IR】

《MK》

 提供:フィスコ

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