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【市況】東京株式(大引け)=122円安、方向感なく引けにかけ軟化

 28日の東京株式市場は朝安後に切り返したが、その後は終始方向感が定まらない動きとなり、プラス圏とマイナス圏を往来する展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比122円47銭安の1万7041円45銭と反落。東証1部の売買高概算は21億4539万株、売買代金概算は2兆3772億6000万円。値上がり銘柄数は753、対して値下がり銘柄数は1095、変わらずは87銘柄だった。

 注目されたFOMCでは政策の現状維持を決定、3月利上げ観測もくすぶったままで前日の米国株市場が急反落、これを受けてきょうの東京市場もリスクを回避する動きが広がり、売りが先行した。しかし、前場取引時間中に為替が円安に振れたこともあって、これを横目に主力株などに押し目買いが入り、プラス圏に浮上。その後は一進一退で、日経平均は前日比プラスとマイナスの挟間をさまよったが、結局引けにかけて売り直された。中小型の個別材料株が買われたものの、値がさの電子部品株が値を崩し、日経平均を押し下げる格好に。あすの日銀の金融政策決定会合を前にして、積極的な買いが手控えられたことも影響した。

 個別では、村田製作所<6981>、アルプス電気<6770>などが急落、ソニー<6758>も軟調。日本航空電子工業<6807>は値下がり率トップに。ソフトバンクグループ<9984>も冴えない。ユアテック<1934>、大京<8840>も売られた。日新製鋼<5413>も値を下げた。

 半面、NTT<9432>がしっかり、花王<4452>も堅調。さくらインターネット<3778>が物色人気となった。このほか、サイバネットシステム<4312>、スターティア<3393>、オルトプラス<3672>、enish<3667>、ベリサーブ<3724>などストップ高銘柄が続出している。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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