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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ハウス食G、沢井製薬、ローム、ソニー

■ハウス食品グループ本社 <2810>  2,236円  +99 円 (+4.6%)  本日終値
 26日、ハウス食G <2810> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比3.5倍の231億円に拡大して着地したことが買い材料。壱番屋 <7630> の連結子会社化に伴い、段階取得に係る差益138億円を特別利益に計上したことが寄与。海外事業の収益拡大に加え、値上げ効果や販管費の抑制などで採算も改善、営業利益も15.1%増の95億円に伸長。営業利益の通期計画97億円に対する進捗率は98.4%に達している。最終利益は通期計画の231億円を既に3.1%上回っており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■ゼンリン <9474>  2,330円  +84 円 (+3.7%)  本日終値
 26日、ゼンリン <9474> が日本UAS産業振興協議会、ブルーイノベーションと共同開発したドローン専用飛行支援地図サービスの実証実験を開始したと発表したことが買い材料。同サービスは空港周辺などの飛行許可申請が必要な空域に加え、同社が収集した石油コンビナートなどの飛行危険空域を最新の地図情報に重畳して表示するもの。実証実験を経て、4月以降のサービス開始を目指す。発表を受けて、ドローン専用地図サービスの開始による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■四国化成工業 <4099>  1,029円  +37 円 (+3.7%)  本日終値
 26日、四国化 <4099> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比31.6%増の63.3億円に拡大して着地したことが買い材料。二硫化炭素や殺菌消毒剤シアヌル酸誘導品の販売が好調だった化学品事業が収益を牽引した。円安・原材料価格の下落による採算改善に加え、建材の値上げ効果も大幅増益に貢献した。通期計画の66億円に対する進捗率は96.0%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■栄研化学 <4549>  2,408円  +83 円 (+3.6%)  本日終値
 26日、栄研化 <4549> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比24.0%増の28.7億円に伸びて着地したことが買い材料。大腸がん検査の拡大を背景に、欧州を中心に便潜血検査用試薬の販売が伸びたことが寄与。自社製品の原価低減や経費抑制なども大幅増益に貢献した。通期計画の33.5億円に対する進捗率は85.8%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■イズミ <8273>  4,400円  +150 円 (+3.5%)  本日終値
 イズミ<8273>が反発。大和証券はリポートで、同社の16年2月期第3四半期(9~11月)について、営業増益率鈍化は創業費が主因、トップラインは引き続き好調と指摘。同証券利益予想は小幅減額も、単体の既存店売上高は暖冬影響が一段落し、足元で順調な推移とみて、17年2月期は既存店の好調持続に創業費減少やSM2社の寄与が加わり、増益率が高まる見通しと解説。目標株価を6800円から6500円へ引き下げているものの、レーティングは「1」(買い)を継続している。

■沢井製薬 <4555>  8,090円  +270 円 (+3.5%)  本日終値
 沢井製薬<4555>が続伸。SMBC日興証券では、卸ルートに強みを持ち調剤薬局向け販売を中心に拡大が望めると指摘。安定供給体制への医療機関の評価が高く、利益率は高水準で推移するとみていることから、同社の成長は市場成長率を上回ると予想。後発品調剤体制加算などの制度的後押しも追い風になるとみて、レーティング「1」、目標株価1万円でカバレッジを開始している。

■ローム <6963>  5,440円  +180 円 (+3.4%)  本日終値
 ローム<6963>が3日ぶりに急反発。ゴールドマン・サックス証券は26日、同社株のレーティングを「売り」から「中立」に引き上げた。目標株価は5700円から5600円に見直した。株価が、目標レベルまで低下したことを考慮した。株価はPBR0.7~0.8倍と底値圏にあるが、「資本コストを上回るROE(株主資本利益率)を確保する売り上げ水準に到達する姿をイメージできるまでには、まだ時間がかかる」としており、民生関連の在庫調整がいつ収束するかに注目している。

■ソニー <6758>  2,512円  +82 円 (+3.4%)  本日終値
 ソニー<6758>が反発。同社は26日の取引終了後、イスラエルのアルティア社を2億1200万ドル(約250億円)で買収することを発表、これを好感する動き。アルティア社は、モバイル機器のデータ通信技術規格であるLTE向けモデムチップ技術とその関連ソフトウエアを有しており、高性能で低消費電力、低コストのモデムチップ製品などを提供している。今回の買収により、同社は今後、既存ビジネスの拡大を図るのみならず、センシングデバイスにおける新たな技術開発も進めていく。これにより、今後拡大が期待される IoT機器やウエアラブル端末などに向けて、通信とセンシングの機能を併せ持つデバイスの提供と、これらデバイスを用いたLTE通信によって実現できる新たなソリューションの提案を目指していく。

■味の素 <2802>  2,634円  +82 円 (+3.2%)  本日終値
 味の素<2802>が反発。国内大手証券では、円高による換算為替の減益影響、動物栄養の市況安があるものの、国内・海外食品事業の増益、新興国通貨安による貿易為替の恩恵があると指摘。中期経営計画目標である17年3月期営業利益910億円を1年前倒しで達成し、17年3月期に営業利益1000億円を達成するとの見方で、16年3月期営業利益予想を880億円から932億円に(会社計画は86億円)に引き上げ。レーティング「バイ」を継続、目標株価を3400円から3200円に調整している。

■エンプラス <6961>  4,145円  +115 円 (+2.9%)  本日終値
 エンプラス<6961>が続伸。いちよし経済研究所はリポートで、同社の16年3月期第3四半期決算の内容を踏まえて、16年3月期通期予想を上方修正するものの、17年3月期以降の見方について変更はないと解説。ただ、LEDバックライト用光拡散レンズの今後については、楽観視できない状況が続いていると指摘。レーティング「B」(中立)とフェアバリュー4500円を継続している。

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