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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:キヤノンMJ、エムスリー、ソフトバンク、ソニー

■キヤノンMJ <8060>  1,938円  +221 円 (+12.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 キヤノンマーケティングジャパン<8060>が急反発。同社は26日引け後、16年12月期の連結業績見通しを発表した。売上高は前期比2.2%増の6600億円、営業利益は同1.3%増の270億円。今期の配当予想は前期と同額の45円としている。同時発表の15年12月期業績は、売上高が前の期比2%減の6460億200万円、営業利益は同6.2%増の266億4700万円で着地した。伸び率は鈍化するものの、今日の市場では前期に引き続き今期も営業増益となる見通しを示したことが好感されているようだ。前期は、ビジネスソリューション、ITソリューション部門が減収増益、イメージングシステム部門は減収減益となった。産業・医療部門は減収となり、同部門のセグメント損益は7億4200万円の赤字(前の期は9億7700万円の赤字)となった。

■エムスリー <2413>  2,515円  +227 円 (+9.9%)  11:30現在
 エムスリー<2413>が4連騰。同社は26日取引終了後、16年3月期第3四半期累計(2015年4月~12月)の連結決算を発表。売上収益は473億9100万円(前年同期比23.3%増)、営業利益は150億3100万円(同22.8%増)、最終利益は94億3300万円(同26.3%増)だった。製薬会社向けマーケティング支援を手掛けるが、医師向けの医療情報サイト「MR君」は一部顧客による利用抑制の影響で伸び悩んでいる。ただ、治験プロジェクトが順調に進捗し収益を押し上げており、これを評価する買いが大きく先行した。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、第3四半期営業利益の通期予想に対する進捗率は79%となっている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,208円  +359 円 (+7.4%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が急反発。同社傘下の米スプリントの株価下落に伴う含み損が、年初からの売りの背景となっていたが、スプリントが前日発表した15年10~12月期決算は最終赤字が8億3600万ドルと前年同期の23億7900万ドルの赤字から大幅に縮小した。スプリントの株価は前日に18.6%高と急伸しており、これを受けてソフトバンク株も大きく買い戻される格好となっている。

■コメリ <8218>  2,270円  +153 円 (+7.2%)  11:30現在
 コメリ<8218>が急反発。同社はホームセンター大手で消費者ニーズをとらえ客数、客単価ともに堅調。26日取引終了後に発表した16年3月期第3四半期累計(2015年4月~12月)の連結決算は、売上高にあたる営業収益が2553億4900万円(前年同期比2.3%増)、営業利益は162億8700万円(同6.8%増)、最終利益は102億8700万円(同12.8%増)と増収増益だった。暖冬による影響で暖房機器などは低調だったものの建材や園芸用品などの売り上げが好調で業績を牽引した。最終利益は2ケタ増益を確保し、通期の会社側計画を既に上回ったことで、買いを呼び込むかたちとなった。

■不二製油グループ本社 <2607>  1,900円  +95 円 (+5.3%)  11:30現在
 不二製油グループ本社<2607>が反発。26日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券が新規「オーバーウエート」、目標株価を2300円に設定した。技術経営とグローバル経営を軸とした同社の経営面での強みが発揮され、機能性や高付加価値化を背景に成長する製菓・製パン市場で、持続的成長が可能と指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の160億円(前期142億1100万円)に対して164億円、来期183億円と予想している。

■日経レバ <1570>  12,100円  +590 円 (+5.1%)  11:30現在
 NEXT FUNDS日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>は揺れ動く全体相場に連動して激しい値動きが続いている。きょうは、前日の米国株高を受けて日経平均が前日の下げを帳消しにする戻りを演じており、同銘柄も再び1万2000円台を回復している。個人投資家資金を飲み込み商いも活況、10時現在、東証1部上場企業で売買代金首位のソフトバンクグループ<9984>の倍以上の水準をこなしている。

■栄研化学 <4549>  2,433円  +108 円 (+4.7%)  11:30現在
 26日、栄研化 <4549> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結経常利益が前年同期比24.0%増の28.7億円に伸びて着地したことが買い材料。大腸がん検査の拡大を背景に、欧州を中心に便潜血検査用試薬の販売が伸びたことが寄与。自社製品の原価低減や経費抑制なども大幅増益に貢献した。通期計画の33.5億円に対する進捗率は85.8%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■ハウス食品グループ本社 <2810>  2,235円  +98 円 (+4.6%)  11:30現在
 26日、ハウス食G <2810> が決算を発表。16年3月期第3四半期累計(4-12月)の連結最終利益は前年同期比3.5倍の231億円に拡大して着地したことが買い材料。壱番屋 <7630> の連結子会社化に伴い、段階取得に係る差益138億円を特別利益に計上したことが寄与。海外事業の収益拡大に加え、値上げ効果や販管費の抑制などで採算も改善、営業利益も15.1%増の95億円に伸長。営業利益の通期計画97億円に対する進捗率は98.4%に達している。最終利益は通期計画の231億円を既に3.1%上回っており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■ジグソー <3914>  6,460円  +260 円 (+4.2%)  11:30現在
 ジグソー<3914>が4連騰。ソニー<6758>が26日に、イスラエルの通信用半導体メーカーであるアルティアセミコンダクターを買収すると発表したことが刺激材料となっているもよう。同社は昨年12月28日にアルティア社と包括技術ランセンス契約を締結したことを明らかにしており、思惑買いにつながっているようだ。同社は26日に、アルティア社との関係性は従来通り変わることなく継続するとのコメントを発表。同社サービスとアルティア社製チップとの連携を推進するとしている。

■ゼンリン <9474>  2,338円  +92 円 (+4.1%)  11:30現在
 26日、ゼンリン <9474> が日本UAS産業振興協議会、ブルーイノベーションと共同開発したドローン専用飛行支援地図サービスの実証実験を開始したと発表したことが買い材料。同サービスは空港周辺などの飛行許可申請が必要な空域に加え、同社が収集した石油コンビナートなどの飛行危険空域を最新の地図情報に重畳して表示するもの。実証実験を経て、4月以降のサービス開始を目指す。発表を受けて、ドローン専用地図サービスの開始による業績への寄与に期待する買いが向かった。

■ローム <6963>  5,430円  +170 円 (+3.2%)  11:30現在
 ローム<6963>が3日ぶりに急反発。ゴールドマン・サックス証券は26日、同社株のレーティングを「売り」から「中立」に引き上げた。目標株価は5700円から5600円に見直した。株価が、目標レベルまで低下したことを考慮した。株価はPBR0.7~0.8倍と底値圏にあるが、「資本コストを上回るROE(株主資本利益率)を確保する売り上げ水準に到達する姿をイメージできるまでには、まだ時間がかかる」としており、民生関連の在庫調整がいつ収束するかに注目している。

■ソニー <6758>  2,505円  +75 円 (+3.1%)  11:30現在
 ソニー<6758>が反発。同社は26日の取引終了後、イスラエルのアルティア社を2億1200万ドル(約250億円)で買収することを発表、これを好感する動き。アルティア社は、モバイル機器のデータ通信技術規格であるLTE向けモデムチップ技術とその関連ソフトウエアを有しており、高性能で低消費電力、低コストのモデムチップ製品などを提供している。今回の買収により、同社は今後、既存ビジネスの拡大を図るのみならず、センシングデバイスにおける新たな技術開発も進めていく。これにより、今後拡大が期待される IoT機器やウエアラブル端末などに向けて、通信とセンシングの機能を併せ持つデバイスの提供と、これらデバイスを用いたLTE通信によって実現できる新たなソリューションの提案を目指していく。

●ストップ高銘柄
 オルトプラス <3672>  379円  +80 円 (+26.8%) ストップ高   11:30現在
 シリコンスタジオ <3907>  2,940円  +500 円 (+20.5%) ストップ高   11:30現在
 阿波製紙 <3896>  892円  +150 円 (+20.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アルチザネットワークス <6778>  628円  +100 円 (+18.9%) ストップ高   11:30現在
 サイバーコム <3852>  653円  +100 円 (+18.1%) ストップ高   11:30現在
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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