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【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は118円台で推移か、アジア諸国の株高期待でドルは下げ渋る展開も


26日のドル・円は東京市場で118円36銭から117円66銭まで下落。欧米市場では原油先物の反発や株高を受けて一時118円62銭まで反発し、118円42銭で取引を終えた。

本日27日のドル・円は118円台で推移か。原油価格の先安観はやや後退しており、アジア諸国の株価反発が期待されていることから、ドル・円は底堅い動きを続ける見込み。

本日開かれる米連邦公開市場委員会(FOMC)の会合では、政策金利の据え置き(0.25%-0.50%)が決まる見込み。市場では次回利上げは3月と想定されているが、政策金利の変動に対して敏感に反応する米2年債の利回り水準は0.84%近辺で推移しており、昨年12月16日の利上げ決定時点の1%近辺を大きく下回っている。

現在の2年債利回り水準は今年4回の利上げを想定していないとみられており、3月利上げに対する懐疑的な見方が浮上している。市場のインフレ期待が反映される10年債の利回り水準も今年に入って低下しており、市場参加者の多くは、今年4回の利上げ実施は困難であるとの見方に傾きつつある。

米国債利回りが低下している理由については、不安定な株式市場、原油価格の先安観、ドル高などが挙げられている。製造業やサービス業の景況感はやや悪化しており、今回のFOMC声明では国内外の経済情勢、個人消費、インフレ見通しに関する見解が注目されることになりそうだ。

《SY》

 提供:フィスコ

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