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【市況】東京株式(大引け)=402円安、原油安と海外株安受け急反落

 26日の東京株式市場は前日の海外株安を受けて終始売りが優勢となり、日経平均株価は一時450円を超える下げで1万6600円台まで下落する場面もあった。

 大引けの日経平均株価は前日比402円01銭安の1万6708円90銭と3日ぶり急反落。東証1部の売買高概算は21億5729万株、売買代金概算は2兆1124億5000万円。値上がり銘柄数は148、対して値下がり銘柄数は1759、変わらずは28銘柄だった。東証1部全体の9割強の銘柄が値を下げた。

 きょうの東京市場は再びリスク回避ムードのなか、寄り付きから大きく売りが先行、後場に入ると漸次水準を切り下げる展開となった。サウジアラビアによる資源生産の投資継続が伝わるなか原油価格が供給過剰懸念から反落、これが投資家心理を悪化させている。前日の欧米株市場が軒並み安となり、東京市場も先物主導でそれに追随する格好となった。中国・上海株の下落や為替が円高傾向に振れたことも影響して、日経平均は大引け近くに1万6600円台半ばまで売り込まれた。27日までの日程で開催されるFOMCや29日に結果が判明する日銀の金融政策決定会合を前に、下値で買い向かう実需の買いも限られた。

 個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが安く、ファーストリテイリング<9983>も値を下げた。TDK<6762>、キーエンス<6861>が大きく売られたほか、川崎汽船<9107>、SUMCO<3436>も急落。東芝<6502>も下値模索が続いている。タカラレーベン<8897>の下げもきつい。

 半面、さくらインターネット<3778>が高く、GMOペイメントゲートウェイ<3769>も大幅高。ダイコク電機<6430>、KOA<6999>も値を飛ばした。住友大阪セメント<5232>、大同特殊鋼<5471>が物色人気を集め、アイスタイル<3660>も買われた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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