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【市況】東京株式(大引け)=941円高、緩和期待を底流に急反騰

 22日の東京株式市場は大きく買い優勢で始まり、さらに後場に入って漸次上げ幅を切り上げる極めて上値指向の強い展開となった。

 大引けの日経平均株価は前日比941円27銭高の1万6958円53銭と急反騰。東証1部の売買高概算は26億431万株、売買代金概算は2兆8194億9000万円。値上がり銘柄数は1920、対して値下がり銘柄数は8、変わらずは7銘柄だった。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株高と原油市況の反発を受けて一気にリスクオフの巻き戻しが進んだ。注目されたECB理事会後の記者会見で、ドラギ総裁は今後の追加緩和を示唆、これが大きく好感されたかたちだ。また、国内でも日銀による追加緩和の可能性が高まったとの見方が主力株を中心に買いを後押しする格好となった。ただ、全体相場の上昇は需給先行の色彩も強い。日経平均は先物主導の裁定買いで上昇が加速、値上がり銘柄数は全体の99%を超えている。ここ連日、売りも買いも一方通行の展開だが、CTAなど順張りに突き進むシステム的な先物買いの影響が大きいとみられる。

 個別では、ファーストリテイリング<9983>が急伸、トヨタ自動車<7203>も商い伴い大幅高、ファナック<6954>も大きく値を上げた。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクも物色人気に。ダブル・スコープ<6619>、サイバネットシステム<4312>はストップ高に買われた。松屋<8237>、三菱化工機<6331>なども値を飛ばした。

 半面、タムロン<7740>が大幅安、ダイセキ環境ソリューション<1712>なども軟調だったが、値下がり銘柄数は全体でわずか1ケタ台にとどまった。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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