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【市況】概況からBRICsを知ろう~ロシア株式市場は続落、上海総合指数が大幅に下落、欧米でも大幅な株安が影響


【ブラジル】ボベスパ指数 38569.13 -2.36%
15日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比930.98ポイント安(-2.36%)の38569.13で取引を終えた。39493.86から一時37986.07まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは10、値下がりは50、変わらず1であった。

中国の12月新規融資の伸び鈍化を受けて、景気の先行き不安から上海総合指数が大幅に下落。また、対イラン制裁解除が間近となり、供給過剰感の拡大観測からNY原油先物が29.13ドルまで下落。それらを受けてNYダウが一時500ドル超の下落となったことで、新興国市場のひとつであるブラジル株式市場にも強い売り圧力がかかった。ブラジルの11月経済活動指数(GDPの先行指標)の落ち込みも売り材料になった。

【ロシア】MICEX指数 1608.36 -4.31%
15日のロシア株式市場は続落。主要指標のMICEX指数は、前日比72.41ポイント安(-4.31%)の1608.36で取引を終了した。1686.85から一時1597.87まで下落した。

中国の12月新規融資の伸び鈍化を受けて、景気の先行き不安から上海総合指数が大幅に下落。また、対イラン制裁解除が間近となり、供給過剰感の拡大観測からブレント原油先物が(この時点で)29.30ドルまで下落。それらを受けて欧米でも大幅な株安となり、新興国市場のひとつであるロシア株式市場を強く圧迫した。ロシア経済発展省が2016年の経済成長見通しを下方修正したことも(プラス0.7%からマイナス0.8%へ)、売り材料になった。
【インド】SENSEX指数  24455.04 -1.28%
15日のインドSENSEX指数は続落。前日比317.93ポイント安(-1.28%)の24455.04、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同99.00ポイント安(-1.31%)の7437.80で取引を終えた。

買いが先行した後はしばらく前日の終値近辺でもみ合ったが、終盤に下げ幅を急速に拡大させた。前日の米株式市場の下落に加え、この日のアジアの主要な株式市場が軟調な展開を示していたことが警戒された。また、外国人投資家(FII)の売り継続も気がかり材料となっている。FIIはきのう13日までに8日連続の売り越しとなった。

【中国本土】上海総合指数 2900.97 -3.55%
15日の上海総合指数は大幅に値下がり。主要指標の上海総合指数は前日比106.68ポイント安(-3.55%)の2900.97ポイントと急反落した。終値ベースで約1年1カ月ぶりの安値圏に達している。

国内景気の先行き不安が強まる。取引時間中に公表された昨年12月の中国金融統計で、新規融資が5978億人民元にとどまったことがネガティブ材料視された。市場予想(7000億人民元)を大きく下回ったことで、経済活動の弱さが懸念されている。

《CS》

 提供:フィスコ

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