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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:いちごHD、ビックカメラ、ケネディクス、住友商

■芙蓉総合リース <8424>  5,670円  +300 円 (+5.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 芙蓉総合リース<8424>が全体悪地合いの間隙を縫って続急伸。同社は、みずほ系の不動産リース会社で不動産のほかに産業機械や航空機、医療機器向けなどを手掛け業績は好調に推移している。16年3月期最終利益は前期比13%増の160億円を見込んでいるが、第2四半期(4~9月)時点で102億1900万円と進捗率は63%に達しており、上方修正期待が強い。東海東京調査センターが13日付で同社のレーテーィングを「アウトパフォーム」に引き上げ、目標株価を6970円に設定しており、これを材料視する買いが集まった。同調査センターでは、リース差引利益の増加、営業外損益の改善、貸倒関連費用の低位安定などを理由に、芙蓉リースの16年3月期通期の最終利益を前回予想の152億円から195億円に増額している。

■いちごHD <2337>  366円  +15 円 (+4.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 13日、いちごHD <2337> が16年2月期の連結経常利益を従来予想の124億円→132億円に6.5%上方修正。増益率が70.9%増→81.9%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。不動産再生事業で予定していなかった不動産を売却したことに加え、不動産の賃料収入や太陽光発電の売電収入が想定を上回ることが上振れに貢献する。同時に発表した15年3-11月期(第3四半期累計)実績の同利益は124億円で、修正した通期計画に対する進捗率が93.9%に達しており、さらなる上振れを期待する買いも向かった。

■東祥 <8920>  3,345円  +125 円 (+3.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 東祥<8920>が5日続伸。ドイツ証券は13日、同社株の投資判断を新規「バイ」とし、目標株価を3900円に設定した。同社はスポーツクラブ、ホテル、不動産賃貸を営み、営業利益率も25%と高水準であり「会社も顧客も健康な高収益企業」と指摘している。スポーツクラブ事業「ホリデイスポーツクラブ」、ビジネスホテル事業「ABホテル」を手掛け、新規開発を進めることで、さらなる成長が期待できると予想。15年3月期営業利益43億円に対し、今後5年間平均の営業利益成長率は21%を見込んでいる。

■ビックカメラ <3048>  1,035円  +20 円 (+2.0%)  11:30現在
 13日、ビックカメラ <3048> が決算を発表。16年8月期第1四半期(9-11月)の連結経常利益が前年同期比70.4%増の33.8億円に拡大して着地したことが買い材料。インバウンド需要の取り込みが奏功し、調理家電や理美容家電などの販売が好調だったうえ、医薬品・日用品も大きく伸びたことが寄与。

■エス フーズ <2292>  2,087円  +37 円 (+1.8%)  11:30現在
 13日、SFOODS <2292> が決算を発表。16年2月期第3四半期累計(3-11月)の連結経常利益が前年同期比2.2%増の62億円で着地したことが買い材料視された。作業効率の改善や提案型販売の強化が奏功した小売部門と、ステーキレストランの拡大を進めた外食部門の収益が向上したことが寄与。上期(3-8月)の同利益は2.6%減益だったことから、増益確保を好感する買いが向かった。

■ケネディクス <4321>  409円  +3 円 (+0.7%)  11:30現在
 13日、ケネディクス <4321> が15年12月期の連結経常利益を従来予想の75億円→90億円に20.0%上方修正。増益率が17.1%増→40.5%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。不動産市場の好況を背景に、アセットマネジメント事業で受託資産の取得報酬が伸びたうえ、不動産投資事業の収益も拡大したことが利益上振れにつながった。

■ナガワ <9663>  3,840円  -545 円 (-12.4%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 ナガワ<9663>が急落。13日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティングを「ホールド」から「セル」、目標株価を2800円から2750円に引き下げた。建築現場数の伸び悩みなどによるレンタル需要の停滞に加え、モジュール・システム建築の伸びも従来予想を下回ると指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の40億円(前期実績37億7100万円)に対して従来予想の45億4000万円から39億5000万円へ、来期予想を49億1000万円から41億5000万円へ引き下げている。

■ニプロ <8086>  1,126円  -113 円 (-9.1%)  11:30現在  東証1部 下落率10位
 13日、ニプロ <8086> が250億円のユーロ円建ての新株予約権付き社債(転換社債=CB)を発行すると発表したことが売り材料。調達資金は過去に発行した無担保普通社債の償還に充て、金融費用の最小化や今後の変動リスク軽減を図る。転換価格は1462円。発行済み株式総数に対する潜在株式数の比率は10.03%になる見込みで、将来的な株式価値の希薄化や株式需給の悪化を警戒する売りが向かった。

■サイゼリヤ <7581>  2,629円  -262 円 (-9.1%)  11:30現在
 サイゼリヤ<7581>が大幅反落。同社は13日の取引終了後、16年8月期の第1四半期(15年9月~11月)連結決算を発表。売上高は359億6300万円(前年同期比10.8%増)、営業利益は17億1200万円(同33.8%増)、純利益は10億9300万円(同20.0%増)を計上、サービス強化を含めた既存店対策や国内外における継続的な新規出店が寄与し大幅な増益となったが、全般の地合い悪から値を崩す動きとなっている。通期業績は売上高1474億円(前期比5.8%増)、営業利益84億円(同11.8%増)、純利益46億円(同21.9%増)と従来見通しを据え置いた。

■住友商事 <8053>  1,113円  -79 円 (-6.6%)  11:30現在
 住友商事<8053>が急反落。同社は13日、マダガスカル共和国で進めるニッケル開発プロジェクトにおいて投資回収することが困難となり、16年3月期に770億円の減損損失を計上すると発表、これがネガティブサプライズとなった。16年3月期の最終損益は2300億円の黒字を見込んでいたが、「未定」に変更した。資源価格の下落が同社など大手商社株の収益環境に強い逆風となっている。同社についても他の案件でのさらなる減損計上懸念が見切り売りを助長している。

■楽天 <4755>  1,204.5円  -74 円 (-5.8%)  11:30現在
 楽天<4755>が大幅反落。SMBC日興証券では、楽天市場の伸び率復活は想定していないものの、復活は可能と指摘。復活の兆しが見えれば悲観論は後退し、株価は反転に向かうと見ているが、楽天市場の流通総額の伸び率低下を勘案して、目標株価を2100円から1700円に引き下げた。レーティングは「1」を継続している。

■国際石油開発帝石 <1605>  988.8円  -53.2 円 (-5.1%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>など資源開発関連が軒並み安で、いずれも昨年来安値を更新。また、ETNで2倍の変動率で原油価格に連動するNEXT NOTES 日経・TOCOM 原油ダブル・ブルETN<2038>は大幅安で上場来安値を更新となった。原油市況は引き続き底が確認できない状態で、前日のWTI原油先物やドバイ原油先物は終値ベースではプラスで着地したものの、反発機運に乏しい。また、北海ブレント原油先物価格は一時約12年ぶりとなる1バレル=30ドル台割れとなるなど先安観が拭えない状況で、関連銘柄の見切り売りを誘発している。

■テイ・エス テック <7313>  2,812円  -145 円 (-4.9%)  11:30現在
 テイ・エス テック<7313>が大幅反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、販売好調なヴェゼルシリーズを受注していないため、17年3月期のシート生産台数の伸び率は、ホンダの四輪車生産を下回る公算が大きいと指摘。16年3月期営業利益予想は、市場コンセンサスの397億円を下回る385億円(従来予想は394億円)に引き下げ、新型シビック向けは生産混乱もあり予断を許さない状況と解説。レーティング「アンダーウエイト」を継続、目標株価は3100円から3000円に引き下げている。

■ローソン <2651>  9,150円  -390 円 (-4.1%)  11:30現在
 ローソン<2651>は急反落。同社は13日取引終了後、16年2月期第3四半期累計(2015年3月~11月)の連結決算を発表。売上高に当たる営業総収入は4355億3400万円(前年同期比20.2%増)、営業利益は620億5800万円(同3.8%増)、最終利益は314億7200万円(同4.5%減)だった。「グリーンスムージー」などPB商品が収益に寄与したほか、淹れたてコーヒー「MACHIcafe」との買い合わせが期待できる「ドーナツ」などカウンター・ファストフードの新たな投入で売り上げを伸ばした。ただ、宣伝費や不採算店舗閉鎖に伴う減損損失計上などで最終利益は減益となった。営業利益の進捗率は悪くないが、きょうは全体相場が波乱展開となっており、同社株も買いが入りにくい状況にある。

■日本新薬 <4516>  4,050円  -150 円 (-3.6%)  11:30現在
 日本新薬<4516>は朝高後、反落。SMBC日興証券は13日、同社株の投資評価の「1」を継続するとともに目標株価を5000円から5700円に引き上げた。「肺動脈性肺高血圧症(PAH)治療薬である『Uptravi(一般名:セレキシパグ)』をドライバーとした成長ストーリーはこれから」と指摘している。同証券では16年3月~19年3月期の業績は、国内医薬品販売の予想などを引き下げたことなどから、利益予想を若干減額したが、20年3月期予想はUptraviの国内販売予想や海外特許収入の見通しを増額したことから、若干増額した。同証券ではUptraviの世界売上高のピーク年商を20億ドル以上とみており、同薬の米国販売動向をみるうえで18日以降に出てくる米国での処方箋の推移がポイントになるとみている。

●ストップ高銘柄
 SJI <2315>  121円  +30 円 (+33.0%) ストップ高   11:30現在
 日本色材工業研究所 <4920>  457円  +80 円 (+21.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 フィスコ <3807>  632円  +100 円 (+18.8%) ストップ高   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 アークン <3927>  3,990円  -700 円 (-14.9%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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