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【市況】オイルマネーによる売りとの見方、明確な底入れは見極めづらく【クロージング】


12日の日経平均は大幅に続落。479.00円安の17218.96円(出来高概算26億3000万株)で取引を終えた。一時昨年9月末以来の17200円を割り込み、下落幅は500円を超える場面もみられた。中国・上海指数は一時3000を割り込む場面もみられたが、その後は小幅ながらもプラス圏での推移となった。しかし、原油価格の先安感が強く、円相場は1ドル117円前半で推移する中で、じりじりと下げ幅を拡大する展開となった。

世界第2位の原油消費国である中国の景気不安に原油価格の30ドル割れが視野に入るなか、資源関連の弱さが目立っている。また、東証1部の値下がり数が9割を超えたほか、日経平均構成銘柄ではホンダ<7267>のみがプラスになるなど、全面安商状だった。原油先安感や中東情勢の緊張等もあり、オイルマネーによる売りとの見方もされており、明確な底入れは見極めづらいところであろう。

チャート上では昨年9月末安値とのボトム形成が意識されるが、過度な期待は禁物か。物色は個人主体の材料株が中心となっているが、物色に広がりはみられず、フィンテックや自動運転車関連などの一角に集中している。引き続きこれらテーマ株のほか、決算シーズンとなる中で個別に材料の出ている銘柄に短期資金が集中する展開が続くことになりそうだ。外部環境の落ち着きを見極めたいところ。

《AK》

 提供:フィスコ

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