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【通貨】来週の為替相場見通し=急激な円高からの反転に期待、米雇用統計が相場左右

 来週の東京外国為替市場のドル円相場は、今週急激に進んだ円高からの反転が期待される。予想レンジは1ドル=117円00~119円80銭。今週は、16年相場の第1週だったが、週初の120円台が一時117円30銭台をつける急激なドル安・円高が進行した。

 中国経済の先行き不安からリスクオフ姿勢が強まり、安全通貨とされる円には買いが膨らんだ。ただ、週末8日にかけては118円台半ばまで値を戻した。中国市場の株価対策への期待もあり、いったん不安心理は後退している。

 焦点となるのは、今晩発表の米12月雇用統計だ。その結果が、弱めなら年4回が想定されている利上げは実現できないとの見方から、「金利低下によるドル安が進行する可能性も」(アナリスト)という。状況次第では、再度、117円台前半へのドル安・円高に振れる状況も想定できるが、非農業部門雇用者数が市場予想(20万人増)前後なら、安心感が台頭し急激に進んだドル安・円高の修正相場に入りそうだ。

 来週は15日の米小売り売上高への注目度が高い。14日に豪州雇用統計が発表される。国内では12日に景気ウオッチャー調査、14日に11月機械受注の発表が予定されている。(岡里英幸)





出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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