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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):スター精、キユーピー、セブン&アイ、ファストリ

■スター精密 <7718>  1,410円  -90 円 (-6.0%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 スター精密<7718>が大幅続落。7日引け後、16年2月期第3四半期累計(15年3~11月)の連結決算を発表した。売上高は前年同期比11.1%増の401億5200万円、営業利益は同8.1%増の41億7500万円で着地した。工作機械の販売が増加したことに加え、円安の効果もあり増収となった。ただ、営業外費用で6億6100万円の為替差損が発生したことなどから、経常利益は37億8500万円(前年同期比13.4%減)、純利益は27億2400万円(同22.4%減)となり、きょうはこれを嫌気した売りに下押ししているようだ。

■ヤクルト本社 <2267>  5,280円  -280 円 (-5.0%)  本日終値
 ヤクルト本社<2267>が急落。野村証券では、主力薬剤の薬価引き下げが予想されるため、17年3月期は業績踊り場の見方がより強まると指摘。中国での販売持ち直し、国内における販促投資の効果などが確認できるまで現在の投資判断が妥当とみて、レーティング「ニュートラル」を継続。目標株価を6900円から6100円に引き下げている。

■キユーピー <2809>  2,695円  -133 円 (-4.7%)  本日終値
 キユーピー<2809>は6日続落。同社は7日の取引終了後、16年11月期の連結業績予想を発表。売上高は5750億円(前期比0.6%減)、営業利益は280億円(同5.9%増)、純利益は150億円(同11.9%減)と売上高では減収を見込んでおり、これを嫌気する動き。15年11月期連結決算については 調味料事業やサラダ・総菜事業などが好調に推移し、売上高5781億9200万円(前の期比4.5%増)、営業利益264億4100万円(同8.6%増)、純利益170億3100万円(同27.4%増)と増収増益を達成。期末配当は従来予想の13円50銭から16円50銭(前年同期実績11円50銭)に引き上げ、第2半期末の12円50銭(同11円50銭)と合わせて年間配当は29円としている。 今期は生産・販売・物流での効率化や生産技術の革新を行い、 海外では人口の増加や食の洋風化が進む中国や東南アジアを中心に、主力商品の拡大に取り組む方針。

■アークス <9948>  2,501円  -100 円 (-3.8%)  本日終値
 アークス<9948>が4日ぶりに大幅反落。きょうは、大和証券のポジティブなリポートが確認されている。同証券は同社について、「業績回復が進捗しており、バリュエーションも当期利益が大幅改善する16年度予想でみれば低水準」としたうえで、M&Aを柱とした成長性を評価したいとの見解を示し、レーティング「2」(アウトパフォーム)、目標株価2900円を継続している。

■セブン&アイ <3382>  5,141円  -171 円 (-3.2%)  本日終値
 セブン&アイ・ホールディングス<3382>が5営業日続落。7日引け後、16年2月期第3四半期累計(15年3~11月)の連結決算を発表した。営業収益は前年同期比0.3%増の4兆5138億9300万円、営業利益は同4.6%増の2610億3700万円で着地した。営業収益は主に原油安に伴うガソリン価格の下落により、北米コンビニエンスストア事業でのガソリン売り上げが減少したものの、全体では増収を確保した。主にコンビニエンスストア事業の好調な業績がスーパーストア事業などの苦戦を補い、営業・経常利益は過去最高の数値を達成した。SMBC日興証券では、第3四半期(9~11月)決算はサプライズはないと指摘したうえで、16年2月期会社利益計画については、やや未達と予想している。 

■ダイセキ <9793>  1,805円  -47 円 (-2.5%)  本日終値
 ダイセキ<9793>が3日続落。7日の取引終了後、16年2月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の472億円から502億円(前期比9.8%増)へ、純利益を43億2000万円から38億5000万円(同4.6%減)へ下方修正したことが嫌気されている。なお、営業利益は77億8000万円(同6.5%増)で据え置いている。前年度後半からの原油や金属など資源価格の急落に伴い、同社グループが生産するリサイクル燃料や金属の価格も下落し、子会社ダイセキMCRの赤字幅が計画より広がったことなどが要因。また純利益は、少数株主利益の影響で計画を下回った。ただし、中期経営計画の進捗状況などを考慮し、期末配当は従来予想の12円から16円へ増額し、年間配当を28円(従来予想24円、前期24円)とした。なお、同時に発表した第3四半期累計(3~11月)決算は、売上高395億4700万円(前年同期比15.9%増)、営業利益62億6300万円(同7.4%増)、純利益30億8300万円(同5.5%減)だった。

■ペプチドリーム <4587>  3,865円  -100 円 (-2.5%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が大幅反落。ゴールドマン・サックス証券が、ペプチドリームを投資判断「中立」、目標株価4050円で調査開始とリポートをリリース。同証券のアナリストは、過去3カ月間で21%株価上昇したことから、「特殊ペプチドへの期待は高いが株価は妥当水準」として紹介している。

■ファーストリテイリング <9983>  38,140円  -910 円 (-2.3%)  本日終値
 7日、ファストリ <9983> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。16年8月期第1四半期(9-11月)の連結税引き前利益が前年同期比27.2%減の776億円だったことが売り材料視された。国内ユニクロ事業が暖冬の影響による冬物衣料の販売不振や、値引き販売の強化などで減収減益となったことが響いた。為替差益が大きく減少したことも利益を圧迫した。最繁忙期である9-11月期が大幅減益だったことに伴い、通期の同利益を従来予想の2000億円→1800億円に10.0%下方修正。従来の10.7%増益予想から一転して0.4%減益見通しとなった。同日発表した12月の国内ユニクロ既存店売上高が前年同月比11.9%減と、2ヵ月連続で前年実績を下回ったことも売りに拍車を掛けた。

■旭化成 <3407>  791.1円  -17.5 円 (-2.2%)  本日終値
 旭化成<3407>が小幅続落。クレディ・スイス証券では、杭工事問題での業績影響が判明するのには時間を要するため、当面の間株価回復も限定的と指摘。杭工事不具合に関連した調査費用を第3四半期決算発表時に特別損失として計上するとみて、今後、杭工事問題を背景にした住宅受注への影響が懸念されるため、月次の住宅受注動向にも注目したいと解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を1000円から930円に引き下げている。

■関西電力 <9503>  1,377円  -28 円 (-2.0%)  本日終値
 関西電力<9503>が続落。SMBC日興証券は足元の事業環境を考慮して、同社に対する業績予想を上方修正。「これまでの原子力規制委員会の適合性審査の進捗ペースなどを織り込んだ」としている。16年3月期の予想経常利益を従来の1704億円から2018億円へ、17年3月期は1850億円から2019億円へ、18年3月期は1909億円から2219億円へ上方修正している。同証券は、投資評価「1」(アウトパフォーム)、目標株価1600円を継続している。

●ストップ高銘柄
 リアルワールド <3691>  3,700円  +700 円 (+23.3%) ストップ高   本日終値
 ドーン <2303>  2,127円  +400 円 (+23.2%) ストップ高   本日終値
 リプロセル <4978>  448円  +80 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 DNAチップ研究所 <2397>  600円  +100 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 FVC <8462>  3,150円  +500 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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