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【特集】<話題の焦点>=働く女性に向けたマンションが好評

 ここへきて働く女性に焦点をあてたマンションが注目されている。住環境や管理、セキュリティーのみならず、室内のつくりに至るまでこだわりが込められた住居デザインは、男性にも人気があるようだ。プチ贅沢が流行している日本では、こだわりのあるマンション需要は今後とも伸びる可能性がある。2020年の東京オリンピック開催や来年4月に控えた消費増税で駆け込み需要も期待できそうだ。

女性のライフスタイルに沿ったデザインに

 東京建物<8804>は女性社員を中心とした「Bloomoi(ブルーモア)」という商品企画チームを立ち上げ、女性のライフステージに沿ったマンションの内装を手掛けている。洗面台やキッチンは複数のデザインを用意し、購入者の希望に合わせた組み合わせができる。クローゼットにスーツケースを収納できる空間やベビーカーを置ける余裕のある玄関など、女性ならではのライフスタイルに沿った間取りに設計している。

 三井不動産<8801>は子会社の三井不動産リアルティが中古マンションのリノベーション事業を展開している。同社は働く女性に向けた「ジ・アッパー・レジデンシーズ南青山」を販売。もともと外国人向けの賃貸マンションを全面改修し、富裕層向けのラグジュアリーな邸宅をイメージして構成された。単身女性向けには、ゲストを招くパブリックゾーンと寝室や化粧室のプライベートゾーンを分離する間取りにしている。DINKS向けでは、通常の洗面所以外に内装を豪華にしたメーク専用の小部屋を用意し、働くモチベーションを上げる工夫を施している。

 このほかに、大和ハウス工業<1925>は防犯をコンセプトにした女性向け防犯配慮賃貸住宅に力を入れている。ALSOK<2331>かセコム<9735>と契約し、侵入者が現れたときのかけつけサービスを実施、宅配ボックスや目隠し植栽などの防犯を意識した仕組みを提供している。賃貸住宅の管理・仲介を行うスターツコーポレーション<8850>は雑誌「オズマガジン」と提携し、働く女性の意見や要望を反映したブランドマンションを提供するなど、今後も都市を中心に働く女性をコンセプトにしたマンションは増えていきそうだ。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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