市場ニュース

戻る
 

【材料】SHOEI---積極投資で営業減益を見込むが、稼ぐ力は弱まっていない


SHOEI<7839>はプレミアムヘルメット専業メーカー。主力の二輪車用のほか、防衛省や警察向けに航空機用や戦車用、白バイ用などのヘルメットも手掛ける。プレミアムヘルメット市場における世界シェアは50%以上でトップ。安全性の高さは海外でも認められており、全体の売上高の約8割が海外である。無借金経営で財務の健全性が高いのも特色。

2016年9月期は売上高が前期比1.2%増の144.20億円、営業利益が同22.1%減の25.00億円を計画。販売数量の増加から増収を見込む一方、今後の競争力強化に向けた積極投資による減価償却費の増加などがから、営業利益は減益になる見通しだ。なお、2016年3月期のフリー・キャッシュ・フローは13.06億円(前期は10.89億円)になる見通し。積極投資で営業減益を見込むが、キャッシュ・フローから見て稼ぐ力が弱まるわけではない。

同社は株主還元を経営の重要課題として位置付け、連結配当性向の目途を50%としている。2016年3月期は減益見通しのため、1株当たり配当金は62円と前期から10円減配の予定。ただ、12月22日終値(2593円)で計算した予想配当利回りは2.39%であり、東証1部全銘柄の平均1.60%程度と比べ魅力のある水準である。

《SF》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均