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【市況】明日の株式相場見通し=買い意欲削がれ続落、円高・ドル安進行に警戒感

 あす(5日)の東京株式市場は、中国株式市場や外国為替相場などの外部要因を注視しながらの神経質な推移となりそうだ。ただ、年初の大幅下落で市場参加者の多くは出ばなをくじかれ買い意欲を削がれており、日経平均株価は続落となりそうだ。外国為替市場で、午後5時過ぎ現在1ドル=118円60銭台へと円高・ドル安が加速していることも懸念材料だ。

 4日(大発会)の東京株式市場は、年初から4営業日ぶりの大幅安となった。日経平均株価は、一時600円を超える急落となり、終値は前営業日比582円73銭安の1万8450円98銭と、10月22日以来約2カ月半ぶりの安値水準となった。

 サウジアラビアがイランとの国交断絶を発表して中東での地政学リスクが高まっていたところに、15年12月の財新・中国製造業購買担当者景気指数(PMI)の悪化を受け、4日の中国・上海総合指数が急落。さらに、外国為替市場での1ドル=119円前半への急速な円高・ドル安の進行も重なり、株価指数先物先導で売りが売りを呼ぶ展開となった。

 市場関係からは「“ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)から判断すれば下げ過ぎ”と言うことは簡単だが、チャート面では、下値支持線として作用していた75日移動平均線(1万8840円=4日)を大幅に割り込み、12月15日の安値1万8562円も下回ったことで、調整色が強まっている」との見方が出ていた。

 日程面では、12月のマネタリーベース、経済3団体(経団連、経済同友会、日本商工会議所)の共同記者会見に注目。海外では、ユーロ圏12月の消費者物価、米12月の新車販売が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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