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【市況】東京株式(大引け)=104円高、売り物薄のなか自律反発

 28日の東京株式市場は薄商いも買い優勢の展開となった。日経平均株価は方向感が乏しく前場はマイナス圏に沈む場面もあったが、後場は上値指向が鮮明だった。

 大引けの日経平均株価は前週末比104円29銭高の1万8873円35銭と6日ぶり反発。東証1部の売買高概算は15億5526万株、売買代金概算は1兆5433億3000万円。値上がり銘柄数は1570、対して値下がり銘柄数は327、変わらずは29銘柄だった。売買代金は前週末をさらに下回り、昨年12月26日以来1年ぶりの低水準となった。

 きょうの東京市場は、年末で市場参加者が限られるなか、日経平均は後場に入って上げ足を強めた。売買代金は一段と減少しているものの、売り圧力の乏しいなか自律反発局面の流れに。前週末の米国株市場が休場で買い手掛かり材料を欠き、朝方は為替が1ドル=120円台攻防と円高含みに振れていたこともあって、模様眺めムードが強かった。しかし、後場に入ると円高傾向が一服したことや、前週末まで日経平均が5日続落と調整色をみせていたことから値ごろ感が意識され、押し目買いや買い戻しの動きが強まった。値上がり銘柄数も東証1部全体の8割に達した。

 個別では、日本郵政<6178>が堅調、ソフトバンクグループ<9984>もしっかり。さくらインターネット<3778>がストップ高に買われ、新日本科学<2395>、日本アジア投資<8518>なども値を飛ばした。日本冶金工業<5480>、JVCケンウッド<6632>、シャープ<6753>なども物色人気となった。半面、キヤノン<7751>、小野薬品工業<4528>が軟調、ブリヂストン<5108>も冴えない。アサツーディ・ケイ<9747>が急落、ライトオン<7445>、ウェザーニューズ<4825>も大幅安となった。J.フロント リテイリング<3086>、ネクスト<2120>も売られた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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