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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):村田製、東洋建、味の素、富機製

■村田製作所 <6981>  17,240円  +370 円 (+2.2%)  本日終値
 SMBC日興証券のエレクトロニクスセクターのリポートでは、米マイクロンテクノロジの決算を受け、「需要の弱さだけでなく供給過剰が継続している」と指摘。最終赤字を見込む四半期ガイダンスは、日系メモリーメーカーにもネガティブとの見方で、ハイエンドスマートフォンの需要減速は、村田製作所<6981>、TDK<6762>、日東電工<6988>、太陽誘電<6976>、アルプス電気<6770>、イビデン<4062>、ミネベア<6479>といった電子部品メーカーにとってリスク要因と解説。特に1~3月期の業績減速には注意が必要との見解を示している。

■東洋建設 <1890>  532円  +10 円 (+1.9%)  本日終値
 東洋建設<1890>が反発。東海東京調査センターが24日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続(目標株価は750円)でフォローしている。第3四半期に大型工事のベトナム・ラックフェン港航路浚渫工事約151億円を受注、16年3月期の会社受注計画達成の確度が一段と高まったと指摘。また、土木では得意とする海上土木の比率が上昇、建築では採算重視の受注活動の効果が顕在化し、利益率が急上昇してきていることも評価している。

■味の素 <2802>  2,841.5円  +51 円 (+1.8%)  本日終値
 味の素<2802>が続伸。SMBC日興証券が24日付で投資判断「2」を継続しつつ、目標株価を2770円から2950円へ引き上げたことが好材料視されている。日本食品セグメント(冷凍食品とコーヒー類)、海外食品セグメント(調味料・加工食品、冷凍食品、加工用うま味調味料、甘味料)を中心に見通しを万遍なく増額し、16年3月期営業利益予想を860億円から935億円(会社予想860億円)へ、17年3月期を同920億円から987億円へ引き上げたことが要因としている。

■富士機械製造 <6134>  1,175円  +20 円 (+1.7%)  本日終値
 富士機械製造<6134>が急伸。東海東京調査センターでは、四半期受注が16年3月期第3四半期をボトムに回復しそうと指摘。16年3月期業績は前年比で減収減益ながら会社計画を上回るとみて、17年3月期の増収増益期待が高まったと解説。レーティングを「ニュートラル」から「アウトパフォーム」に、目標株価を1350円から1380円に引き上げている。

■WOWOW <4839>  2,965円  +43 円 (+1.5%)  本日終値
 WOWOW<4839>は4日ぶりに反発。24日付で岡三証券がレーティングを新規「強気」、目標株価を3500円に設定した。オリジナルドラマのシリーズ強化、音楽やスポーツなどのライブコンテンツの推進により、正味加入件数の増加が続くと指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の90億円(前期実績97億5800万円)に対して93億円、来期を97億円と予想している。

■マクドナルド <2702>  2,643円  +19 円 (+0.7%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス <2702>は反発。日証金が24日、マクドナル株を25日約定分から制度信用取引の新規売りおよび買いの現引きに伴う貸借取引の申し込み停止措置にすると発表した。ただし、弁済繰り延べ期限の来た買いの現引きは除く。 信用取引の規制強化に伴って、売買の自由度が制限されるとの見方があるなかで、きょうはやや買いが優勢となっている。

■JR西日本 <9021>  8,212円  +54 円 (+0.7%)  本日終値
 JR西日本<9021>が反発。大和証券は、同社の足元までの状況を踏まえ、大和予想の見直し実施、営業利益は16年3月期を1770億円(前期比26.6%増)、17年3月期は1830億円(同3.4%増)、18年3月期は1890億円(同3.3%増)を予想。安全対策やマーケティング費用の増額など、能動的な対応施策が打たれているものの、北陸新幹線をはじめとした堅調な旅客需要でカバーされると想定している。同証券は、今後を見通す上での最大のポイントは旅客需要の動向と指摘。レーティングは「2」(アウトパフォーム)を継続し、目標株価は6000円から9000円へ引き上げられた。

■KDDI <9433>  3,116円  +19 円 (+0.6%)  本日終値
 KDDI<9433>が反発。同社は24日の取引終了後、傘下のジュピターテレコム(J:COM)を通じてジュピターショップチャンネル(ショップチャンネル)を連結対象会社化することを発表した。今回、J:COMは、ベインキャピタル・パートナーズ・LP(米国マサチューセッツ州)が投資助言を行う投資ファンドが特別目的会社を通じて保有するショップチャンネルの全株式を取得し、ショップチャンネルの50%株主となる。これと同時に、KDDIは、現在住友商事<8053>が50%保有しているショップチャンネル株式のうち、5%を取得。これにより、KDDIとJ:COM、住友商事の3社は今後、ショップチャンネルのさらなる成長と企業価値向上を目指し、共同で運営していく。 今後は新たな通販番組の開発やテレビとインターネットの両輪で新たな顧客層にもリーチすることで、ショップチャンネルの事業拡大に取り組む。

■イオン <8267>  1,836円  +10.5 円 (+0.6%)  本日終値
 イオン<8267>が反発。株価は1800円台半ばで三角もち合いが煮詰まっており、5日移動平均線を足場に上値をうかがう。営業収益規模で国内流通トップを堅持する同社は、総合スーパーを核に小売チェーンやドラッグストア、不動産、金融などその多岐にわたる展開力が強み。16年2月期は合理化努力が結実し利益率が向上、営業利益は前期比24%増の1750億円と過去最高益更新を見込む。為替の円安一服で輸出主力株から物色資金のシフトも予想されるところだ。

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