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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):協和キリン、日新薬、OLC、シグマクシス

■協和発酵キリン <4151>  1,850円  -229 円 (-11.0%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 協和発酵キリン<4151>が大幅続落。国内大手証券では、16年12月期はコスト増が重くのしかかり、新薬期待は株価に織り込み済みと指摘。KRN23等の新薬期待により年初来TOPIXを50%以上アウトパフォームしたことから、目標株価とのカイ離が縮小したと解説。レーティングを「バイ」から「ニュートラル」に、目標株価を2300円から2200円に引き下げている。

■日本新薬 <4516>  4,440円  -510 円 (-10.3%)  本日終値  東証1部 下落率4位
 日本新薬<4516>が急反落。同社は22日引け後、同社が創製し、スイスのアクテリオン社に導出した肺動脈性肺高血圧症治療薬セレキシパグについて、アクテリオン社が米国で販売承認を取得したと発表。これに伴い、16年3月期第3四半期に一時金収入が発生するものの、発表済みの通期業績見通しに修正はないとしている。

■りらいあ <4708>  1,035円  -75 円 (-6.8%)  本日終値
 りらいあコミュニケーションズ<4708>が急反落、三井物産<8031>系のりらいあコミュニケーションズは、マイナンバー関連銘柄としても注目されているが、本日はSMBC日興証券が投資評価を新規「2」でカバレッジ開始とリポートをリリースしたことが確認されている。同証券のアナリストは、「足元の業績は低調だが、2020年3月期の中期経営計画で営業利益70億円~120億円達成に向けてコールセンターなどの刷新を進めている」とコメント。目標株価は1200円とされているが、リポートの内容があまり強気でないこともあり、株価には反応薄となっているようだ。

■クスリのアオキ <3398>  5,850円  -210 円 (-3.5%)  本日終値
 クスリのアオキ<3398>が反落。大和証券は、同社が12月15日に発表した16年5月期上期決算について、サプライズはないものの、ポジティブな内容であると指摘。トップラインの高い伸びにより今後も2ケタ利益成長を見込み、目標株価は6500円から6800円へ引き上げ、レーティングは「1」(買い)を継続している。

■みらかホールディングス <4544>  5,200円  -140 円 (-2.6%)  本日終値
 みらかホールディングス<4544>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は16年3月期第3四半期の期中取材を実施してリポートをリリース。不振が続く受託臨床検査事業の回復に向けた施策に注目している。短期的には、受託臨床検査事業の業務効率・品質改善を実現する新ITシステム「ナビラボ」の本格稼働に注目。病院からの単価引き下げ要求が厳しくなるなか、現状では16年3月期第2四半期の本格稼働の予定から約半年延期の予定となっている同ITシステムの本格稼働が急務と解説している。同証券は現時点で、レーティング「ニュートラル」、目標株価5000円を継続している。

■オリエンタルランド <4661>  7,153円  -184 円 (-2.5%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>が反落。同社は22日の取引終了後、東京ディズニーランド「ファンタジーランドの再開発」と東京ディズニーシー「新テーマポートの開発」の2つの大規模開発構想に関する検討期間を延長することを発表、これを嫌気する動き。今年4月28日付では、この2つの大規模開発構想についての検討期間は15年中と発表していた。同社では長期持続的なテーマパーク価値の創出に向けては同構想の検討期間の延長が必要と判断した、としている。

■明治ホールディングス <2269>  9,670円  -240 円 (-2.4%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>が続落。岩井コスモ証券は同社に対するリポートで、16年3月期業績は会社計画を超過達成する可能性が高いと解説。また、同社は新中期計画で営業利益640億円を目指しているが、既に今期に営業利益665億円を計画するほか、現在の収益状況などからも、いずれ再設定が想定されるとの見解を示している。同証券は、投資判断を上位から2番目の「B+」、目標株価は1万1500円を継続している。

■KYB <7242>  363円  -9 円 (-2.4%)  本日終値
 KYB<7242>が続落。TIWでは、中間時点での会社通期計画見直しにより、中国の悪影響は市場に十分織り込まれたと指摘。業績は今期が底になるとみて、好調が続くAC(オートモーティブ・コンポーネンツ)事業は拡販及び能力強化の進展から好調持続が想定され、HC(ハイドロリック・コンポーネンツ)事業もリストラ一巡から回復が期待でき、来期以降は増益基調が見込めると解説。レーティングを「2-」から「2」に引き上げている。

■カナモト <9678>  2,996円  -49 円 (-1.6%)  本日終値
 TIWでは、原油価格下落が止まらないことや米利上げに伴って新興国が(通貨下落防止のために)追従利上げに動いたことから世界経済の不透明感は拭えていないと指摘。また、日米金利差拡大によって円安が生じるには米国の今後の利上げペース次第と考えられ、米国経済の成長が鈍化する場合には円高に振れる可能性も意識しておく必要があると解説。今後も、「米国経済指標発表によって為替・株価が大きく揺れるマーケット展開が予想される」として、個別では、カナモト<9678>、ユタカ技研<7229>、トピー工業<7231>、アークランドサカモト<9842>に割安感があると指摘。ヤフー<4689>や楽天<4755>などネット関連企業は、成長率は鈍化しているものの、M&Aによる成長ドライバーの獲得が可能と考えられることから、「割安とは言い切れないまでもバリュエーションの低下が目立っており長期的に注目」との見解を示している。

■積水化学工業 <4204>  1,566円  -23 円 (-1.5%)  本日終値
 積水化学工業<4204>が反落。岩井コスモ証券では、「予断を許さないが、受注計画達成への期待が高まっている」と指摘。住宅改善の予兆に加え、エーザイ<4523>からの検査薬事業買収、ヘッドアップディスプレイ用フロントガラス中間膜の販売開始、来期営業利益1000億円達成目標とする社長インタビュー記事などポジティブなニュースが続いていると評価。下期の住宅受注の出足は堅調とみて、今後、会社計画に近い受注が達成される見通しが高まれば、株価にポジティブな材料になると分析。レーティングを「B」から「B+」に、目標株価を1300円から1750円に引き上げている。

■シグマクシス <6088>  602円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 22日、シグマクシス <6088> [東証M]が16年3月期の連結経常損益を従来予想の4.5億円の黒字→5.5億円の黒字(前期は1.3億円の赤字)に22.2%上方修正したことが買い材料。製造業など向けに戦略・業務コンサルティングの受注が伸び、売上が計画を上回ることが寄与。販管費が想定を下回ることも上振れに貢献する。同時に、ローソン <2651> とコンビニのデジタル化向けて、業務変革やシステム開発を手掛ける合弁会社を設立すると発表した。

■イマジカロボ <6879>  503円  +80 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 22日、イマジカロボ <6879> がアニメ制作会社、オー・エル・エムの議決権割合51.3%の株式を取得し、子会社化すると発表したことが買い材料。オー・エル・エムは「ポケモン」「妖怪ウォッチ」などのテレビ・劇場用アニメ作品の企画・制作を手掛ける。同社は子供に人気のあるアニメ制作事業を獲得することで、映像ソフト事業のさらなる拡大を図る。なお、取得総額は28.5億円を予定している。発表を受けて、事業拡大による業績への寄与に期待する買いが殺到した。

●ストップ高銘柄
 マイネット <3928>  2,920円  +500 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値
 アートSHD <3663>  1,790円  +300 円 (+20.1%) ストップ高   本日終値
 キャンバス <4575>  900円  +150 円 (+20.0%) ストップ高   本日終値
 シグマクシス <6088>  602円  +100 円 (+19.9%) ストップ高   本日終値
 イマジカロボ <6879>  503円  +80 円 (+18.9%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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