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【市況】東京株式(大引け)=97円安、買い続かず朝高後値を消す

 24日の東京株式市場は前日の海外株高を背景に高く始まったものの、その後は買いが続かず漸次水準を切り下げた。後場に入ると日経平均株価はマイナス圏で下値を探る展開となった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比97円01銭安の1万8789円69銭と4日続落。東証1部の売買高概算は19億8707万株、売買代金概算は1兆9362億8000万円。値上がり銘柄数は326、対して値下がり銘柄数は1523、変わらずは86銘柄だった。市場参加者が限られ、売買代金が連日で2兆円を下回るなか、全体の8割近い銘柄が値を下げた。

 きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が総じて買われたことや原油市況が目先下げ止まる動きをみせたことで、リスク選好ムードのなかでスタート。しかし、寄り後は1ドル=120円台半ばまで円高方向に傾いた為替などを横目に買いが手控えられ、後場は次第安の展開となった。年内商い大詰めで駆け込みの損益通算の売り切りも出たようだ。全般は大型株よりもむしろ中小型株の下げがきつくなった。また、手掛かり材料難のなかで、証券会社の投資判断に左右され明暗を分ける銘柄が目を引いた。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が軟調、小野薬品工業<4528>も下落した。NTTドコモ<9437>も冴えない。enish<3667>が大幅安、リニカル<2183>も大きく利食われた。ツバキ・ナカシマ<6464>、アイスタイル<3660>の下げも目立つ。半面、ソニー<6758>が商いを伴い堅調、三菱商事<8058>、国際石油開発帝石<1605>もしっかり。日本水産<1332>、イマジカ・ロボット ホールディングス<6879>がストップ高に買われ、ブレインパッド<3655>も値を飛ばした。鉄建<1815>、エイベックス・グループ・ホールディングス<7860>も上昇。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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