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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):松屋、大成建、ダイキン、エーザイ

■三機工業 <1961>  1,028円  +24 円 (+2.4%)  本日終値
 三機工業<1961>が反発。三井系の総合設備大手で業績は好調、プラント設備の大型受注などが寄与して16年3月期営業利益は従来予想を大幅上方修正し、前期比倍増の60億円を見込んでいる。そのなか、立花証券が21日付で同社株の投資判断を「強気」継続、目標株価1260円に設定しており、これが買いを後押ししている。同証券では、売上高総利益率の改善を背景に16年3月期の営業利益について、会社側計画をさらに上回る70億円(前期比2.4倍)を予想、今後、再増額期待が高まりそうだ。

■松屋 <8237>  1,232円  +26 円 (+2.2%)  本日終値
 松屋<8237>、丸井グループ<8252>など百貨店や、オリエンタルランド<4661>、エイチ・アイ・エス<9603>などテーマパーク関連のほか、ホテル事業を展開する西武ホールディングス<9024>、相鉄ホールディングス<9003>など電鉄関連が買われた。21日に政府が固めた2016年度予算案では観光庁関連予算を、今年度当初予算だった約100億円から約200億円に倍増する方針が伝わっており、インバウンド関連銘柄がにわかに動意の兆しをみせている。公衆無線LANなどのインフラ整備や宿泊施設の体制整備、新たな観光ルートの開発などに力を入れ、訪日外国人観光客の新たな数値目標3000万人に向けた対応を進捗させる構え。この200億円という規模は概算要求を40%強も上回る異例といえるもので、安倍政権の「観光立国」に対する思い入れが反映されたものとして市場でもテーマ性が再燃している。

■大成建設 <1801>  819円  +13 円 (+1.6%)  本日終値
 大成建設<1801>、大林組<1802>、鹿島<1812>など大手ゼネコンをはじめ、西松建設<1820>、前田建設工業<1824>など建設株に買いが集まった。政府は2016年度予算案の一般会計の総額を過去最大規模の96兆7200億円程度とする方針を固めたと各メディアが報じている。そのなか公共事業費は防衛費と並んで4年連続の増額となったことが伝わり、建設株は国策の追い風が手掛かり材料として意識されている。

■ライト工業 <1926>  1,122円  +17 円 (+1.5%)  本日終値
 ライト工業<1926>が3日ぶり反発。東海東京調査センターが21日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続(目標株価1550円)でフォローしており、これが買いを誘った。同社は法面保護や地盤改良など特殊土木分野で強みを発揮、工事の大型案件化で利益率の改善が進む。同調査センターでは16年3月期の営業利益について会社側計画の64億円(前期比9.6%減)に対し、86億円(同21.5%増)を見込み、会社側予想の減益見通しから大幅増益に変わるとみている。

■ダイキン工業 <6367>  8,617円  +102 円 (+1.2%)  本日終値
 ダイキン工業<6367>が3日ぶりに反発。ドイツ証券は、同社の16年3月期第3四半期営業利益について、350~400億円程度と予想している。全体としては好調な地域と事業が交錯しているものの、主力の中国事業では第3四半期中に売上減少幅の縮小も見られ、アジアや欧州など好調地域も事業全体の支えになっているもようと解説している。同証券は、中国のさらなるマイナス幅縮小やコスト改善・固定圧縮に期待がかかるとしたうえで、現時点でレーティング「ホールド」、目標株価9000円を継続している。

■カナモト <9678>  3,045円  +35 円 (+1.2%)  本日終値
 カナモト <9678> が大幅続伸。21日、関東財務局に提出された大量保有報告書でカナダの投資会社「マッケンジー・ファイナンシャル・コーポレーション」の保有株が5.16%になったと報告されたことが買い材料視された。保有目的は「純投資」としているが、大量取得による株主発言や株主還元強化などへの思惑買いが向かった。

■朝日インテック <7747>  5,430円  +60 円 (+1.1%)  本日終値
 朝日インテック<7747>が小反発。TIWでは、主力の循環器は既存製品の好調に加え、技術に裏打ちされた新製品拡充がシェア上昇を伴い好循環を生む一方、末梢血管系など非循環器の領域でも着実に力をつけていると指摘。株価に割安感は見られないものの、引き続き業界平均を大きく上回る収益成長を維持できる可能性が高いとの見方で、中期的な株価上昇余地は大きいと解説。レーティング「2+」を継続している。

■エーザイ <4523>  8,086円  +83 円 (+1.0%)  本日終値
 エーザイ<4523>が反発。ゴールドマン・サックス証券では、3月末からの株価調整を経て相対的な割高感は低下したと指摘。短期的には1~3月のAD治療剤のデータ開示に向けて上値リスクに留意すべき局面と考えるものの、レーティングを「売り」から「中立」に格上げ。目標株価は6750円を継続している。

■日立製作所 <6501>  690.1円  +4.5 円 (+0.7%)  本日終値
 東海東京調査センターでは、中長期的には、米国株に比べて予想PERなど株価指標で割安感のある日本株に海外投資家の関心が向かうと指摘。エネルギーを海外に依存する日本経済にとって原油安によるメリットは大きいことから、好業績・割安株の選別物色で臨みたいと解説。12月28日・1月4日合併号のウィークリー銘柄として、2017年3月期より新たな中期経営計画が始まる日立製作所<6501>、堅調な鉄道関連工事を背景に業績上振れ期待がある日本電設工業<1950>をピックアップしている。

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