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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ミツミ、ネクスト、クミアイ化、大成建

■ミツミ電機 <6767>  690円  +62 円 (+9.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ミツミ電機<6767>が急伸。同社は21日、ミネベア<6479>と経営統合に向けて協議・検討を進めていくことで基本合意書を締結したと発表した。両社は業態こそ近いものの重複部分が少なく、競争力の源泉も異なることで、協業することによる量産、販売、調達、製品開発面などにおけるシナジーは大きいと判断した。IT化が進展する自動車向けやスマートフォン向け電子部品事業規模拡大と、両社の技術の融合により来たるべきIoT全盛時代に照準を合わせた独創的な製品の創出とソリューションの提供などを目指す構えで、特にミネベアの傘下に入るかたちとなるミツミ電には、これを材料視する買いが集中している。具体的な再編の方法及び時期などの詳細については、両社で継続的に協議し、決定するとしているが、スケジュールとしては2017年4月の経営統合を予定している。

■ネクスト <2120>  1,540円  +100 円 (+6.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ネクスト<2120>が大幅高。同社は不動産情報サイトを展開するが、不動産市況の回復を背景に物件掲載数が増勢で手数料収入が拡大一途にある。21日取引終了後に発表した11月度の月次売上収益は、前年同月比52.9%増と大幅な伸びを確保した。これが株価を強く刺激したかたちだ。主力の国内不動産情報サービス事業が17.9%、同じく売り上げ貢献度の高い賃貸・不動産売買が21.7%増と好調で全体を押し上げている。また、国内不動産事業者向け事業はLifull Marketing Partners(旧アクセリオン社)を傘下に収めた効果が引き続き反映されて前年と比べ3.7倍となった。

■クミアイ化学工業 <4996>  1,236円  +62 円 (+5.3%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 野村証券が21日付でクミアイ化 <4996> の投資判断「バイ(買い)」を継続し、目標株価を1030円→1330円に引き上げたことが買い材料視された。リポートでは、15年3月に社長に就任した小池好智社長の下、従来以上に海外展開に積極的な姿勢を示していると報告。また、主力の畑作用除草剤「ピロキサスルホン」などの中長期的な売上規模は従来予想を大きく上回る見通しであるとし、長期成長の確度は高いと指摘している。同証券では、16年10月期の連結経常利益を従来予想の58億円→72億円(会社計画は70億円)、17年10月期を64億円→77億円に上方修正した。続く18年10月期は84億円と過去最高益を更新すると予想している。

■大成建設 <1801>  835円  +29 円 (+3.6%)  11:30現在
 大成建設<1801>、大林組<1802>、鹿島<1812>など大手ゼネコンをはじめ、西松建設<1820>、前田建設工業<1824>など建設株に買いが集まった。政府は2016年度予算案の一般会計の総額を過去最大規模の96兆7200億円程度とする方針を固めたと各メディアが報じている。そのなか公共事業費は防衛費と並んで4年連続の増額となったことが伝わり、建設株は国策の追い風が手掛かり材料として意識されている。

■FFRI <3692>  9,990円  +340 円 (+3.5%)  11:30現在
 FFRI<3692>が続伸。同社は21日、標的型攻撃対策に特化した技術・サービスを提供する米ラストラインと連携に向けた取り組みを開始したと発表。今後の展開などが期待されているようだ。両社はFFRIのエンドポイント対策技術と、ラストラインのゲートウェイ対策技術を組み合わせることで、新たな多層防御のサイバー攻撃対策サービスやソリューションの提供に取り組む。

■古河機械金属 <5715>  239円  +8 円 (+3.5%)  11:30現在
 古河機械金属<5715>が急動意。ロックドリルや土木用機械などを手掛けるが、リニア中央新幹線工事関連で商機をとらえる可能性がある。品川と名古屋を結ぶ全長285キロメートルにおよぶリニア中央新幹線は工事区間の86%がトンネル。その皮切りとして山岳トンネルとして日本最長の「南アルプストンネル」の掘削工事がスタートした。同社は圧倒的シェアを有するトンネルドリルをはじめとする工事機械で実績豊富であり、受注期待が株価の戻り足を後押しするとの見方も出ている。

■カナモト <9678>  3,100円  +90 円 (+3.0%)  11:30現在
 カナモト <9678> が大幅続伸。21日、関東財務局に提出された大量保有報告書でカナダの投資会社「マッケンジー・ファイナンシャル・コーポレーション」の保有株が5.16%になったと報告されたことが買い材料視された。保有目的は「純投資」としているが、大量取得による株主発言や株主還元強化などへの思惑買いが向かった。

■ライト工業 <1926>  1,129円  +24 円 (+2.2%)  11:30現在
 ライト工業<1926>が3日ぶり反発。東海東京調査センターが21日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続(目標株価1550円)でフォローしており、これが買いを誘った。同社は法面保護や地盤改良など特殊土木分野で強みを発揮、工事の大型案件化で利益率の改善が進む。同調査センターでは16年3月期の営業利益について会社側計画の64億円(前期比9.6%減)に対し、86億円(同21.5%増)を見込み、会社側予想の減益見通しから大幅増益に変わるとみている。

■インフォコム <4348>  1,463円  +30 円 (+2.1%)  11:30現在
 21日、インフォコム <4348> [JQ]がIoT領域の事業創出に向けて、IoT向けのクラウドサービスを手掛ける米Afero社と事業提携すると発表したことが買い材料。同社はAfero社が開発したセキュリティの確保とネットワークへの接続性に優れたIoTサービス基盤を活用し、IoT領域の事業創出を推進する。また、社長直轄組織としてIoT事業専任組織「IoT 推進部」を新設する。発表を受けて、IoT領域の事業強化による将来的な業績への寄与に期待する買いが向かった。

■アニコムHD <8715>  3,005円  +58 円 (+2.0%)  11:30現在
  アニコム ホールディングス<8715>が続伸。アニコムHDと富士フイルムホールディングス<4901>傘下の富士フイルムは21日、動物の先端医療分野で業務提携し、来春に合弁会社を設立すると発表した。富士フイルムの医療技術とアニコムHDの持つ動物の診療情報などを組み合わせ、再生医療を中心とした動物の先端医療の実現を目指す。合弁会社は富士フイルム51%、アニコムHD49%の比率で出資する。社名や資本金は今後決定する。この日は先行きの展開に向けた期待感から買いが膨らんでいる。

■エーザイ <4523>  8,108円  +105 円 (+1.3%)  11:30現在
 エーザイ<4523>が反発。ゴールドマン・サックス証券では、3月末からの株価調整を経て相対的な割高感は低下したと指摘。短期的には1~3月のAD治療剤のデータ開示に向けて上値リスクに留意すべき局面と考えるものの、レーティングを「売り」から「中立」に格上げ。目標株価は6750円を継続している。

■朝日インテック <7747>  5,420円  +50 円 (+0.9%)  11:30現在
 朝日インテック<7747>が小反発。TIWでは、主力の循環器は既存製品の好調に加え、技術に裏打ちされた新製品拡充がシェア上昇を伴い好循環を生む一方、末梢血管系など非循環器の領域でも着実に力をつけていると指摘。株価に割安感は見られないものの、引き続き業界平均を大きく上回る収益成長を維持できる可能性が高いとの見方で、中期的な株価上昇余地は大きいと解説。レーティング「2+」を継続している。

■東京エレクトロン <8035>  7,371円  +18 円 (+0.2%)  11:30現在
 21日、東エレク <8035> が発行済み株式数の8.53%にあたる1540万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は16年1月20日。

●ストップ高銘柄
 マイネット <3928>  3,005円  +500 円 (+20.0%) ストップ高   11:30現在
 シグマクシス <6088>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   11:30現在
 アークン <3927>  6,630円  +1,000 円 (+17.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 以上、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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