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【市況】21日の中国本土市場概況:上海総合1.8%高で反発、金融株がけん引


週明け21日の中国本土マーケットは値上がり。主要指標の上海総合指数は、前営業日比63.51ポイント(1.77%)高の3642.47ポイントと反発した。約4週ぶりの高水準を回復する。上海A株指数は66.32ポイント(1.77%)高の3813.09ポイント。外貨建てB株相場は続伸する。上海B株指数が11.60ポイント(2.84%)高の420.41ポイント、深センB株指数が18.27ポイント(1.40%)高の1324.18ポイントで引けた。

朝安の後に上昇する流れ。先週末の軟調地合いを継いで売りが先行したものの、程なくプラスに転じた。政策期待が支え。翌年度・経済政策の基本方針を決める「中央経済工作会議」は、本日にも閉幕する見通し。当局が各種の施策を打ち出すとみられている。中国人民銀行(中央銀行)が朝方、人民元の対米ドル基準値を11日ぶりに元高・ドル安に設定したことも追い風。これまでは元安を背景とした資金流出が警戒されていただけに、投資家の間で不安心理が後退した。

金融株が相場をけん引。中国民生銀行(600016/SH)が9.9%高、中国人寿保険(601628/SH)が3.1%高、中信証券(600030/SH)が4.1%高で引けた。不動産株も上げが目立つ。保利地産(600048/SH)が5.6%上昇した。シティグループが最新リポートで、2016年は人口300万~800万人の「二線都市」を中心に、住宅販売が回復すると予測したことを好感している。前述した中央経済工作会議で、「不動産在庫の消化」が重要な政策課題のひとつになっていると予想されていることも好材料だ。自動車株や消費関連株、バイオ医薬関連株、発電株、空運株なども物色されている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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