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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ヤマハ発、ぐるなび、村田製、トヨタ

■日本化薬 <4272>  1,287円  -51 円 (-3.8%)  本日終値
 日本化学<4272>が大幅続落。野村証券では、業績予想を下方修正し、目標株価を1650円から1600円に微調整しているものの、レーティングは「バイ」を継続している。セイフティ事業ではマレーシア工場で上期にマイクロガスジェネレーターの出荷が始まるなど、計画を前倒しで推移している。Volkswagenやタカタ<7312>の不祥事の影響も無く、営業利益は会社予想を上回るとみている。ただ、機能化学品事業では、中国経済低迷による触媒の低迷と高耐熱性ヨウ素系偏光板の台頭により子会社ポラテクノ<4239>主力の染料系偏光板は苦戦が続くとみて、医薬事業はも同証券の従来の高い予想には達しないと考えたと解説している。

■ヤマハ発動機 <7272>  2,730円  -101 円 (-3.6%)  本日終値
 ヤマハ発動機<7272>が大幅続落。TIWでは、15日に発表された新中期経営計画(3年後の営業利益1800億円)を受け、年率2ケタ以上の増益をめざす意欲的な内容と指摘。計画達成は十分可能とみて、引き続き業績拡大のモメンタムが強い中、成長銘柄と位置付け、16年12月期予想PERで13倍程度の株価は十分可能と解説。レーティング「1」を継続している。

■ぐるなび <2440>  2,572円  -78 円 (-2.9%)  本日終値
 証券ジャパンでは、今週の東京市場はクリスマスで市場参加者が減少する中、原油市場動向に左右されやすく、割安感のある銘柄や業績好調銘柄が選別されそうと指摘。日経平均のテクニカルでは、日足一目均衡表抵抗帯上限を維持できるか注目して、割り込めば週足一目均衡表基準線や15日安値1万8562円、抵抗帯下限が意識され、日足一目均衡表基準線や200日線、18日高値1万9869円などが戻りメドになると解説。今週の参考銘柄として、ぐるなび<2440>、富士フイルムホールディングス<4901>、マツダ<7261>を紹介している。

■村田製作所 <6981>  16,990円  -375 円 (-2.2%)  本日終値
 村田製作所<6981>、日東電工<6988>など米アップルの有力サプライヤーである電子部品メーカーが安い。iPhoneの販売が落ち込むとの見方が市場を巡っており、関連株に収益へのデメリットを警戒する売りがかさんでいる。前週末の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに急落、為替が円高傾向に振れていることも株価面で逆風となった。村田製は13週、26週移動平均線からも連続陰線で下放れ、週足トレンドでも下降転換の危機にある。

■ヤクルト本社 <2267>  5,850円  -110 円 (-1.9%)  本日終値
 ヤクルト本社<2267>が反落。米系大手証券は17日、10~11月の中国販売は伸び悩んだと推定して、16年度の中国の販売数量見通しを17%増から10%増へ引き下げ。国内の広告強化やエルプラットの販売低迷の影響もあるとみて、今後、市場コンセンサスの低下が予想されると解説。レーティング「イコールウエイト」を継続も目標株価を6200円から5500円に引き下げており、この水準が意識される展開となっている。

■バンナムHD <7832>  2,608円  -48 円 (-1.8%)  本日終値
 バンダイナムコホールディングス<7832>が続落。いちよし経済研究所では、16年3月期上期の「妖怪ウォッチ」関連商品の売上高は233億円だったものの、夏場以降は急速に失速していると指摘。通期ではほぼ会社計画通りの320億円になると見込み、16年3月期営業利益予想を600億円から550億円(会社計画は500億円)に引き下げ。キャラクター別では、「機動戦士ガンダム」や「ラブライブ」が好調、「スーパー戦隊」は低迷との見解を示している。

■トヨタ自動車 <7203>  7,579円  -79 円 (-1.0%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>が続落。TIWでは、16日に発表された16年のグループ販売台数計画が15年見込比変わらずの1011万4000台となったことを受け、「冴えない印象がある」としながらも、16年3月期中間決算発表時点で通期販売台数計画を従来の前期並みから前期割れに下方修正したことを踏まえれば、暦年で前年並みを見込んだことはポジティブと指摘。通期計画に上振れの公算が大きく、新型車の本格貢献が見込める17年3月期は一段の収益拡大が見込めるとの見方を継続。レーティング「2+」を継続している。

■三井不動産 <8801>  3,111円  -29 円 (-0.9%)  本日終値
 三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など大手をはじめ不動産株が軒並み安。前週末の、日銀金融政策決定会合での緩和の補完措置を巡り、市場は乱高下したが、その影響を如実に受けたのが「日銀プレー」の対象である不動産セクターだった。採用54銘柄で構成される同セクターの指数は18日後場に3%を超える上昇をみせたが、大引けは安値引けで1.8%安に沈んだ。週明けのきょうもその余韻を引きずっている。

■石油資源開発 <1662>  3,155円  -20 円 (-0.6%)  本日終値
 石油資源開発<1662>など石油関連株が安い。昭和シェル石油<5002>や東燃ゼネラル石油<5012>も値を下げた。18日の米原油先物相場はWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近1月物が前日比0.22ドル安の1バレル34.73ドルと08年2月以来、約6年10カ月ぶりの安値をつけた。米国の掘削設備(リグ)稼働数が増えたことなどが需給悪化要因として警戒されている。足もとでは、米国が40年ぶりに原油輸出を解禁するとの報道が流れているほか、同じく米国では暖冬となっていることも需給の悪化要因とみられている。

■ディスコ <6146>  11,450円  -70 円 (-0.6%)  本日終値
 ディスコ<6146>が3日続落。SMBC日興証券は、ディスコの投資評価「2」(中立)を継続し、目標株価を1万700円から1万2300円へ引き上げている。目標株価に上値余地があることや、受注モメンタムは16年3月期第3四半期こそ鈍化も、第4四半期には台湾新パッケージ関連や中国政府の半導体産業振興策に伴う中国ローカル企業などからの需要が増加する公算が大きいこと、国内SPE分野で高収益企業の一角を占める可能性が高いなど、同分野のファンダメンタルズ面ではやや優位性があるとの見方をを、継続しているためとしている。

■インスペック <6656>  609円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 インスペック<6656>がストップ高。この日朝方、がんなどの病理検査などに使用する高倍率・高解像度の顕微鏡画像をコンピューターに取り込み、デジタルデータ化して病理専門医による診断や、遠隔地での診断を可能とするバーチャルスライドシステムの販売を今月から開始すると発表した。同社子会社のテラと医療用画像処理システムを手掛けるクラーロ(青森県弘前市)と共同で開発した「Fino」シリーズは、現在市場に流通しているバーチャルスライドスキャナーが1000万円前後が主流であるのに対して、400万円弱で実現したのが特徴。「医療機関や大学病院、研究施設などに初年度30~50代の販売を見込む」(テラ管理部)としている。

●ストップ高銘柄
 アイフリークモバイル <3845>  207円  +50 円 (+31.9%) ストップ高   本日終値
 アクモス <6888>  245円  +50 円 (+25.6%) ストップ高   本日終値
 リアルワールド <3691>  2,625円  +500 円 (+23.5%) ストップ高   本日終値
 インスペック <6656>  609円  +100 円 (+19.7%) ストップ高   本日終値
 さくらインターネット <3778>  623円  +100 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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