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【経済】中国製造業:「氷河期」に突入、7割の給与支払は遅れる


中国の製造業が「氷河期」に突入しているといわれている。通信機器大手である華為技術(ファーウェイ)などの部品サプライヤー福昌電子技術の倒産に続き、マルチメディア・プロジェクター大手の雅図数字視頻技術も給与支払いが遅れていると報じられた。

業界関係者は国内メディアの取材に対し、現時点では予定通り給与を支払っている企業が3割にとどまっていると発言した。

専門家は、出荷価格の下落に加え、人件費の上昇に伴う企業の利益率縮小が製造業を打撃していると分析。また、成長モデルの転換に伴い、製造業の経営環境の悪化がしばらく続くとの見方を示した。なお、土地価格や人件費の上昇に伴い、製造拠点を中国から東南アジアへの移転が相次いでいると報告されている。広東省製造業協会が発表したデータでは、同省の製造業購買担当者指数(PMI)が今年9月から3カ月連続で好不況の分かれ目となる50を下回っている。

《ZN》

 提供:フィスコ

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