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【市況】16日の中国本土市場概況:上海総合0.2%高で反発、石油株しっかり


16日の中国本土マーケットは小幅に値上がり。主要指標の上海総合指数は、前日比5.83ポイント(0.17%)高の3516.19ポイントと反発した。上海A株指数は6.02ポイント(0.16%)高の3680.99ポイント。一方、外貨建てB株相場はまちまち。上海B株指数が3.00ポイント(0.75%)高の403.10ポイント、深センB株指数が3.23ポイント(0.25%)安の1288.90ポイントで引けた。

政策期待が支え。「翌年度・経済政策の基本方針を決める『中央経済工作会議』が今週末にも開催される」との観測が流れた。原油相場が大幅続伸したことも、投資家心理を上向かせている。ただ、上値は重い。人民元相場の下落基調に歯止めがかからないなか、資金流出の警戒感が強まっている。指数は一時、マイナス圏に沈んだ。

業種別では、石油関連株の上げが目立つ。中国石油化工(600028/SH)が2.0%高、中国石油天然気(601857/SH)が1.0%高で引けた。石油精製を手がける中国石油化工に関しては、中国政府が石油製品の価格調整を一時停止する方針を示したことも支援材料。「ガソリンなど石油製品価格の安定化につながり、値下げ圧力が緩和される」との見方が広がっている。

ITハイテク関連株の一角も物色された。16日から浙江省で開幕した「世界インターネット大会」に、習近平・国家主席が初参加したことが思惑買いを誘った。証券株や自動車株、素材関連株の一角などもしっかり。

半面、時価総額上位の銀行株や保険株はさえない。前日に急伸した不動産株も、本日は利食い売りに押された。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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