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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):明治HD、三井不、TOTO、ヤマハ発

■セプテニHD <4293>  2,728円  +113 円 (+4.3%)  本日終値
 セプテーニ・ホールディングス<4293>が大幅反発。この日、日本最大級の動画メディアエージェントの3ミニッツ(東京都渋谷区)と動画広告領域における資本・業務提携契約を締結したと発表しており、これを好感した買いが株価を押し上げている。3ミニッツは、女性youtuberやインスタグラマーなどのインフルエンサーのマネジメント・ネットワーク事業を展開し、インフルエンサーを活用した動画制作事業やプロモーション支援事業、また動画メディア事業として「MINE(マイン)」の運営を行う企業。インフルエンサーとして、道端アンジェリカやラブリ、藤井リナなど1000人超が参画していることから、今回の資本・業務提携でも、3ミニッツがマネージメントするインフルエンサーをモデルとして起用し、共同で制作した広告クリエイティブをセプテーニが販売する予定で、業績への寄与に期待。さらに新たなサービスの開発なども行うとしている。

■明治ホールディングス <2269>  9,870円  +400 円 (+4.2%)  本日終値
 明治ホールディングス<2269>が大幅反発。国内大手証券は、同社が12月15日に、ギフト菓子の製造・販売会社フランセの全株式を寿スピリッツ<2222>に売却すると発表したことについて、売却による業績インパクトは軽微だが、「選択と集中」を進める経営方針の一環と考えられると解説。今後も事業ポートフォリオの再構築の動きが中期的に期待できるだろうとみて、主力カテゴリーの売上伸長、コスト管理の徹底、コア事業への集中により中期的な収益性改善への期待値の大きさは魅力との見解を示している。業績予想、目標株価1万2000円、投資判断「バイ」を継続していいる。

■三井不動産 <8801>  3,120円  +124 円 (+4.1%)  本日終値
 三井不動産<8801>や三菱地所<8802>など不動産株が高い。相場全般上昇のなか、不動産株に買いが流入しているが、市場では今晩の米連邦公開市場委員会(FOMC)の決定で「市場予想より利上げペースは緩やかになる可能性も」(アナリスト)との見方も出ている。市場では、今晩のFOMCでの利上げ実施はほぼ確定的とみられおり、焦点は来年の利上げ回数の見通しなどに移っている。来年は3回程度の利上げを予想する見方が多いが、「米国の物価上昇率などは鈍く、利上げは2回程度の可能性も」(同)との声もある。米利上げペースが緩やかなものとなれば、低金利持続で不動産株にはプラス要因に働きそうだ。

■電通国際情報サービス <4812>  2,434円  +94 円 (+4.0%)  本日終値
 ISID<4812>が反発。同社はきょう、FinTech(フィンテック)領域のスタートアップ企業の事業拡大を支援する取り組みを開始したと発表。金融とIT(情報技術)を融合したFinTechへの関心が高まるなか、同社の新たな買い手掛かりとなっているようだ。同社は第1弾として、セキュリティー分野に特化したスタートアップ企業である米Capyと協業し、金融機関への本格展開に向けてサービス運用体制の検討やセールス・マーケティング活動などを実施する。

■アークランドサカモト <9842>  2,569円  +98 円 (+4.0%)  本日終値
 15日、アークランド <9842> が2月20日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。同時に、今期の年間配当を従来計画の36円→43円に増額修正したことも支援材料。

■フィールズ <2767>  2,150円  +77 円 (+3.7%)  本日終値
 フィールズ<2767>が急反発。同社は15日、カードバトルRPG「ガーディアンズ・ヴァイオレーション」Android版およびiOS版の配信を開始したと発表。11月24日から開始した事前登録は8万件を突破しており、期待材料となっているようだ。また、同日にはAndroid/iOS端末向け跳弾バトルRPG「アニマル×モンスター」の大型アップデートを実施したことも明らかにしている。

■TOTO <5332>  4,070円  +130 円 (+3.3%)  本日終値
 TOTO<5332>が3日ぶりに反発。ドイツ証券は、同社が第2四半期の決算発表時に通期会社計画の営業利益を428億円から455億円へ引き上げているが、セグメント別でも多くの修正をしていると指摘。これらの数字は決算短信にも説明会資料にも掲載されていないため、このような重要な数字を開示しない同社のディスクローズの姿勢は時代の流れに逆行しているとの見解を示し、目標株価3150円、投資評価「セル」を確認するとしている。

■愛知製鋼 <5482>  567円  +18 円 (+3.3%)  本日終値
 愛知製鋼<5482>が大幅反発。国内大手証券では、鉄屑価格の下落によるコスト低減効果が大きく、16年3月期の営業利益は会社計画の120億円を超過する130億円と予想。17年3月期も原燃料価格下落を背景に営業増益を予想して、原油価格が下落した場合、電力料金の下落に加え加熱炉で用いる燃料費の削減効果が期待できると解説。レーティング「ニュートラル」を継続、、目標株価を500円から600円に引き上げている。

■東海カーボン <5301>  353円  +11 円 (+3.2%)  本日終値
 東海カーボン<5301>が3日ぶり反発。同社は15日、同社が保有する投資有価証券9銘柄を売却し58億1400万円を15年12月期に特別利益として計上することを発表した。企業の持ち合い株売却の流れが進む中で、同社もその動きをみせており、これによる財務体質の向上を評価するかたちで押し目買いを誘うかたちとなっている。15年12月期業績はコスト削減努力が寄与して営業利益段階で前期比29.6%増の48億円を計画、PBRはわずか0.5倍台と指標面からも割安感が強い。

■ヤマハ発動機 <7272>  2,865円  +89 円 (+3.2%)  本日終値
 ヤマハ発動機<7272>が3日ぶりに反発。ゴールドマン・サックス証券は、同社が15日午後1時に発表した3カ年(16~18年)の中期計画について、ドル・円=115円、ユーロ・円=130円の前提で18年営業利益1800億円(15年会社計画1250億円)、利益率9%を目指す数値目標は力強い内容だが想定の範囲内と指摘。年率13%の増益を目指す中計自体は力強いものの、新興国二輪による増益(+300億円)が牽引役となっており、期待されたマリン/ROV(Recreational Off‐highway Vehicle)による業績拡大は限定的に留まるとの見通しとなったと解説。投資判断「中立」、目標株価2800円を継続している。

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