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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):インベスC、ケーヒン、くら、サンバイオ

■インベスターズクラウド <1435>  4,205円  +315 円 (+8.1%) 一時ストップ高   本日終値
 3日に東証マザーズ市場に新規上場したインベスターズクラウド<1435>が新値追い。同社は14日、民泊向けリノベーションサービスを開始すると発表。大阪府や東京・大田区で一定のルールのもと事業が認められるなど民泊に向けた動きが活発化するなか、今後の需要拡大などが期待されているようだ。同社は中古マンションのリノベーションサービス「スマリノ」で、民泊向けリノベーションサービスに関する問い合わせ窓口を開設。物件探しから施工企画などの相談を受け付ける。

■ケーヒン <7251>  2,116円  +125 円 (+6.3%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 14日、ケーヒン <7251> が赤字基調が続いている国内事業体質の強化策を発表したことが買い材料視された。生産・品質体制強化に向けた配置転換と業務の徹底した見直しを実施するほか、16年4月1日時点で46歳以上の正規従業員を対象に400人程度の早期退職者を募集する。固定費削減効果による競争力強化や採算改善を期待する買いが向かった。

■くらコーポレーション <2695>  4,505円  +250 円 (+5.9%)  本日終値  東証1部 上昇率94592 位
 くらコーポレーション<2695>が続伸。11日に発表した16年10月期決算の連続増収増益見通しを受けて、いちよし経済研究所が投資判断「A」、フェアバリューを5000円から5700円へ引き上げたことが好材料視されている。商品力の強化などで引き続き業績は順調に推移するという見方を継続するほか、海外子会社も着実に推移している点を評価。16年10月期の営業利益予想を67億円から68億円(会社予想60億8000万円)へ、17年10月期を同69億円から72億円へ引き上げている。

■サンバイオ <4592>  1,240円  +67 円 (+5.7%)  本日終値
 サンバイオ<4592>が急伸。14日取引終了後、16年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結決算を発表。売上高は10億9900万円(前年同期比64.8%減)、営業損益は5億6600万円の赤字(前年同期24億1100万円の黒字)、最終損益は4億7000万円の赤字(同19億1300万円の黒字)だった。売上高の大幅減少は前期の大日本住友製薬<4506>との共同開発契約締結に伴う契約一時金の反動であり、損益の赤字は新薬の研究開発コストによるもので、いずれも織り込み済み。株価は12月に入り底入れの動きをみせていたが、決算通過で改めて買いが優勢となっている。「同社株はバイオ関連のなかでも信用買い残が少なく需給面で軽い。みずほ証券が14日付けでレーティング『中立』、目標株価1670円が継続していることも買い安心感を誘ったようだ」(国内準大手証券)と指摘されていた。

■セリア <2782>  5,430円  +290 円 (+5.6%)  本日終値
 セリア<2782>が逆行高。国内大手証券会社からポジティブな内容のリポートが買い手掛かり材料になっているようだ。SMBC日興証券からセリアの投資評価「1」、目標株価5900円でカバレッジ開始とのリポートがリリースされた。「トップラインの伸びと強固な利益体質による中長期的な事業拡大に期待、成長を支えるのは、他社の追随を許さない徹底した在庫管理」としている。株価位置はチャート上でも、8月17日に記録した高値6290円から11月13日に記録した安値4410円まで調整局面があったが、本日の上昇で75日移動平均線を上抜きトレンド形状が良くなってきている。

■正栄食品工業 <8079>  1,424円  +44 円 (+3.2%)  本日終値
 正栄食品工業<8079>が反発。同社は14日の取引終了後、16年10月期の連結業績予想を発表。売上高は1100億円(前期比3.0%増)、営業利益は36億円(同7.4%増)、純利益は24億円(同7.8%減)を見込んでいる。海外乳製品の取扱いを大幅に増加させたことで乳製品・油脂類は堅調に推移、乾果実・缶詰類も中国産のナッツ、シード類が、欧州を中心に輸出が伸びており、15年10月期は連結売上高1067億4800万円(前の期比8.6%増)、営業利益33億5200万円(同33.7%増)、最終利益26億200万円(同55.2%増)と大幅な増益となっている。今期はメーカー機能を有する製菓原材料の専門商社として、広く食材を求めて、国内外の成長市場への提案営業と経営基盤の強化に取り組んでいく。

■共立メンテナンス <9616>  9,670円  +200 円 (+2.1%)  本日終値
 共立メンテナンス<9616>が反発。SMBC日興証券が共立メンテナンスを投資評価「1」、目標株価1万2000円で新規カバレッジ開始したことが注目された。同証券のアナリストはリポートで「ホテル大手では最も成長余地が大きい。年率20%の利益成長を予想」と高く評価しているようだ。同社株は、インバウンド関連テーマ株として買われてきた経緯があるが、最近はインバウンド関連で買われた銘柄にも、株価が業績見通しを織り込んでしまい下落する銘柄も出始めている。同じテーマでも銘柄選別が必要な時期に、こうしたリポートが買い気を刺激している可能性がある。

■日本商業開発 <3252>  1,804円  +34 円 (+1.9%)  本日終値
 14日、日本商業開発 <3252> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の39億円→55億円に41.0%上方修正。増益率が30.6%増→84.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。主力の不動産投資事業で利益率の高い物件を売却することが収益を押し上げる。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の35円→45円(前期は30円)に増額修正した。前日終値ベースの期末配当利回りが2.54%に上昇し、配当取りを狙う買いも向かった。

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