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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日立、オープンH、エーザイ、積水ハウス

■南海電気鉄道 <9044>  655円  +6 円 (+0.9%)  本日終値
 南海電気鉄道<9044>が反発。東海東京調査センターでは、15年4~9月期はインバウンド需要拡大の恩恵を受けたほか、バス事業では燃料安の恩恵も享受できたと指摘。株価は株式市場の下落のなかで底堅い動きと評価しており、燃料安メリットや中期的なインバウンド需要拡大を評価する展開を想定している。

■日立製作所 <6501>  717.6円  +5.9 円 (+0.8%)  本日終値
 日立製作所<6501>が反発。同社は10日、三井物産<8031>とのインドにおけるグループ統括会社や現地の鉄道車両製造・エンジニアリング企業とともにインド鉄道省傘下の貨物専用鉄道公社から、信号・通信設備を約280億円(約180億インドルピー)で受注したことを発表した。今回の案件は、インド最大の産業集積地帯であるデリー~ムンバイ間貨物専用鉄道計画のうち、ハリヤナ州レワリからグジャラート州ヴァドダラまでの区間(915キロメートル)の信号・通信設備および施工。これと同時にハリヤナ州レワリからマハラシュトラ州JNPT(ムンバイ)までの区間の自動列車制御システムおよび施工も約110億円(約61億インドルピー)で受注している。これら2つの受注は、インドにおける日本製の信号設備受注として過去最大規模となる。

■オープンハウス <3288>  2,412円  +18 円 (+0.8%)  本日終値
 オープンハウス<3288>が反発。東海東京調査センターでは、マンション価格が上昇するなかで、同社は戸建ての価格優位性を生かし成長中と指摘。株価は25日移動平均線に接近したことから、決算発表後の急ピッチな上昇による過熱感は後退していると解説している。

■エーザイ <4523>  7,679円  +40 円 (+0.5%)  本日終値
 エーザイ<4523>が3日ぶりに反発。きょうは、野村証券がエーザイのリポートをリリースした。野村証券がエーザイのレーティング「ニュートラル」、目標株価8000円でカバレッジ再開としていることが確認されている。同証券のアナリストは「エーザイの成長性はアルツハイマー病治療薬BIIB-037の開発進捗次第」と注目点を挙げている。成功すればピーク売上高7000億円を超える大型新薬であるという。株価位置は75日移動平均線で一旦、下げ止まったかのように見える。夏季に医薬品株がバリュエーションを遥かに超える水準まで買われただけにテクニカル面では判断が下しにくいタイミングになっている。

■日本信号 <6741>  1,293円  +3 円 (+0.2%)  本日終値
 日本信号<6741>が反発。いちよし経済研究所では、海外売上比率上昇、生産性改善、M&A戦略具体化などが今後の鍵と指摘。特需一巡などがあったものの、受注残高は高水準で下期の挽回は可能とみて、16年3月期営業利益予想を93億円(会社計画も93億円)と予想。レーティング「A」とフェアバリュー1800円を継続している。

■シーズHD <4924>  2,134円  -229 円 (-9.7%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 シーズ・ホールディングス<4924>が大幅続落。10日の取引終了後に発表した第1四半期(8~10月)連結決算が、売上高69億4500万円(前年同期比8.4%減)、営業利益3億6900万円(同57.0%減)と大幅減益となったことが嫌気されている。通信販売の不調や、悪天候の影響で美白関連のテレビCM効果が想定よりも発現しなかったことが響き、減収、大幅減益を余儀なくされた。なお、16年7月期通期業績予想は、売上高407億円(前期比8.1%増)、営業利益81億円(同5.4%増)の従来予想を据え置いている。また、第1四半期決算を受けて、いちよし経済研究所が11日付で投資判断を「B」から「C」とし、フェアバリューを2000円から1700円に引き下げており、これも弱材料視されている。

■積水ハウス <1928>  1,976円  -103.5 円 (-5.0%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 積水ハウス<1928>が3日続落。同社は10日取引終了後、16年1月期第3四半期累計(2~10月)の連結決算を発表。売上高は1兆3644億6400万円(前年同期比4.6%増)、営業利益は1116億1800万円(同22.9%増)、最終利益は711億8100万円(同26.8%増)と売り上げ利益ともに好調だった。賃貸住宅事業が都市部での需要増加や、相続税改正に対応するためのニーズを反映して収益を牽引した。また、分譲住宅、マンション事業も高い伸びを示し、全体業績に貢献している。ただ、好業績は11月以降の株価上昇である程度織り込まれており、市場の増額期待に反し通期業績予想は従来見通しを据え置いたこともあって、足もとは売りが優勢となっている。

■クミアイ化学工業 <4996>  1,004円  -27 円 (-2.6%)  本日終値
 クミアイ化学工業<4996>が5日続落。ただ、TPPによる海外輸出強化、農業分野に欠かせない農薬企業への関心度は高まっているようだ。大和証券からは、クミアイ化学のレーティング新規「2」、目標株価1400円とするリポートが発行された。同証券のアナリストは、人口増加による食糧需要の拡大、農作物の生産量が拡大するために農薬市場が拡大する構造を説明。日本市場の拡大は見込みにくいが、TPP対策として海外輸出強化策に注目と紹介されている。市場では、12月ボーナスシーズンで10万円程度で買える銘柄としてもクミアイ化学を取り上げる向きがあるようだ。国策に売り無しという相場格言もあることから注目される可能性がある。

■マツキヨHD <3088>  6,030円  -130 円 (-2.1%)  本日終値
 証券ジャパンでは、12月中旬以降の東京市場は、景気回復期待や需給改善を背景に底堅い展開が続くと指摘。消費回復や設備投資拡大に向けた政策期待に加え、高値期日通過、長期資金流入、外国人投資家の買いなどによる需給の改善を期待。日経平均のテクニカルでは、12月1日高値2万12円を抜ければ、同高値から4日安値1万9504円までの押しの倍返し2万520円が戻りメドとなり、中期的には6月24日の年初来高値2万868円を目指すと予想。参考銘柄として、マツモトキヨシホールディングス<3088>、すかいらーく<3197>、デンカ<4061>、富士電機<6504>を紹介している。

●ストップ高銘柄
 ワイエスフード <3358>  362円  +80 円 (+28.4%) ストップ高   本日終値
 アパマンショ <8889>  980円  +150 円 (+18.1%) ストップ高   本日終値
 マルマエ <6264>  664円  +100 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 カイオム <4583>  672円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 以上、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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