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【市況】10日の香港市場概況:ハンセン指数は6日続落、空運やインフラ関連株などが弱含み


10日の香港市場は値下り。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比99.15ポイント(0.45%)安の21704.61ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が108.27ポイント(1.13%)安の9450.49ポイントと、そろって6日続落した。ハンセンは約2カ月ぶりの安値を切り下げている。売買代金は689億200万香港ドル(9日は659億8600万香港ドル)。

週末以降に公表される中国指標が気がかり材料。先行して今週発表された貿易統計が中国景気の弱さを示す結果で着地しただけに、これから明らかとなる指標が不安視された(12日の小売売上高や鉱工業生産、15日までの金融統計など)。原油相場の下げにあわせ、昨夜の米株が売られたことも重しとなっている。

ハンセン指数の構成銘柄では、全国展開型デベロッパーの中国海外発展(688/HK)が3.7%安、パソコン世界最大手の聯想集団(992/HK)が3.4%安、石油大手の中国海洋石油(CNOOC:883/HK)が3.0%安と下げが目立った。

中国の空運株も安い。中国南方航空(1055/HK)が4.4%、中国国際航空(753/HK)が2.9%、中国東方航空(670/HK)が2.5%ずつ下落した。人民元レートが対米ドルで下落基調を強めるなか、ドル建て債務の実質負担が増加すると警戒されている。

インフラ関連株もさえない。鉄道建設の中国中鉄(390/HK)が5.2%安、同業の中国鉄建(1186/HK)が1.7%安、交通インフラ建設の中国交通建設(1800/HK)が4.0%安、セメント生産の中国建材(3323/HK)が4.4%安、鉄道車両メーカーの中国中車(CRRC:1766/HK)が2.8%安、発電設備メーカーの上海電気集団(2727/HK)が7.4%安と値を下げた。

【亜州IR】

《SY》

 提供:フィスコ

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