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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):日立建機、DCM、三井化学、日本郵政

■日立建機 <6305>  1,971円  +49 円 (+2.6%)  本日終値
 日立建機<6305>が反発。国内大手の大和証券が日立建機のリポートをリリース。レーティングを「3(中立)」から「2(強気)」へ格上げ、目標株価を1850円から2500円へ大幅に引き上げた。同証券のアナリストは「下期に着手した構造改革効果で、来期営業利益はV字回復が可能」と紹介しており、「最大の注目点は構造改革への着手」と強調している。大規模な構造改革により、大幅な増益が可能になると予想。株式市場では日立建機、コマツ<6301>など建設機械は資源価格の下落による需要低下、見通しが悪いことで売られてきたが最悪期を脱して株価の位置関係も25日移動平均線を上回り2000円台を値固めに入りそうだ。

■DCMホールディングス <3050>  830円  +20 円 (+2.5%)  本日終値
 4日、DCM <3050> が発行済み株式数(自社株を除く)の4.93%にあたる700万株(金額で50億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は12月29日から16年2月22日まで。同時に200億円の新株予約権付社債(転換社債=CB)を発行すると発表した悪材料視されなかった。

■三井化学 <4183>  534円  +10 円 (+1.9%)  本日終値
 SMBC日興証券の化学セクターのリポートでは、総合化学・合繊は下期以降モメンタム鈍化が不可避で、目先バリュエーションの切り上がり余地が乏しいと指摘。電子材料はロジックを中心としたデバイスメーカーの生産調整の影響を受けている事に加え、顧客との契約期間が1年や半年と長期化していることもあり、300mmウェーハの値上げ実現には時間を要するとの見方で、ファインケミカルは原油やナフサ等の原材料価格下落メリットを取り込んでいるため、主力製品の数量効果と相まって下期以降は業績モメンタム好転が見込めると解説。サブセクターでは、ファインケミカル>総合化学・合繊>電子材料の選好順を継続。個別では、三井化学<4183>、カネカ<4118>、積水化学工業<4204>をトップピック推奨している。

■物語コーポレーション <3097>  5,070円  +95 円 (+1.9%)  本日終値
   物語コーポレーション<3097>が反発。いちよし経済研究所は4日、同社株のレーティングを新規「A」としフェアバリューを7200円とした。業態開発力や業態ブラッシュアップ力などを評価している。同社の強みは「複数の業態を展開していること、独自の人材教育システム、業態をブラッシュアップする力」と指摘。15年6月期まで10期連続して、増収、経常増益を確保しているが、同経研では新規出店の加速と既存店売上高の堅調な推移などから、毎期10%以上の営業増益が続くと予想している。

■ダイフク <6383>  2,078円  +34 円 (+1.7%)  本日終値
 ダイフク<6383>が3日ぶりに反発。きょうは、岩井コスモ証券が同社について、ポジティブなリポートをリリースしたことが確認されている。同証券は同社について、業績好調を反映し株価は強い動きを示していると指摘。目先的には調整入りも想定されるものの、受注残の積み上げ等で来17年3月期も一段の収益増が期待できるため、調整後は再度、上値展開を期待と解説。目標株価を2300円から2600円へ引き上げ、投資判断は「A」を継続している。

■THK <6481>  2,476円  +39 円 (+1.6%)  本日終値
 THK<6481>が反発。ゴールドマン・サックス証券では、主力の直動部品は中国を筆頭に競争環境が引き続き熾烈で、来期よりフル連結が始まる自動車部品事業(旧TRW分、のれん控除後約30億円強)の収益持続性も不確かと指摘。業績は市場予想比下振れが続くと予想して、レーティングを「中立」から「売り」に格下げ。目標株価は1900円を継続している。

■電通 <4324>  6,930円  +90 円 (+1.3%)  本日終値
 電通<4324>が反発。同社は4日、海外本社の電通イージス・ネットワークを通じてフィリピンのクリエーティブエージェンシー「アスパック社」の株式70%を取得し子会社化することを発表した。アスパック社は国内外の大手企業を顧客として抱えており、サービス領域もマス媒体からデジタル、プロモーション領域に至るクリエーティブ制作に加え、ブランド戦略の策定まで幅広く手掛けている。今後段階的にアスパック社の保有株シェアを拡大し、完全子会社化するオプションも株主と合意している。

■大日本塗料 <4611>  235円  +3 円 (+1.3%)  本日終値
 大日本塗料<4611>が反発。塗料事業は構造物分野の出荷が順調に推移し増収効果をもたらせているほか、利益面でも高付加価値品の拡販に加え、ナフサ価格の下落や、合理化努力で採算改善効果が発現している。16年3月期の連結営業利益予想を49億円から54億5000万円(前期比23.1%増)へ上方修正しており、株価指標面でもPER10倍と割安感がある。また、構造物分野では大幅なコスト低減と施工時間の短縮を実現した塗布形素地調整軽減剤「サビシャット」や、トンネル工事では完全水系はく落防止工法「VFRM‐トンネル内装システム」など注目材料を内包している。

■日本郵政 <6178>  1,997円  +25 円 (+1.3%)  本日終値
 日本郵政<6178>が4日続伸。きょうは、証券会社数社が同社についてリポートをリリースしたことが確認されている。ゴールドマン・サックス証券は、同社の投資判断を「中立」で調査を開始、目標株価は1700円としている。日本郵政/日本郵便を考える上で大きな論点の一つが今後予定される金融2社売却により得られるキャッシュの使用用途と指摘したうえで、子会社2社とホールディングス間でのガバナンスの問題が、今後金融2社の持ち分が減少するに従い、より注目を集めることになると予想している。

■MRT <6034>  1,903円  +400 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値
 4日、MRT <6034> [東証M]が光通信 <9435> 、光通信子会社のアイフラッグと資本・業務提携すると発表したことが買い材料。提携により、同社は予約・送客システムのノウハウに強みのあるアイフラッグと、医科歯科の予約・送客サイトを運営する合弁会社を設立する。資本面では光通信とアイフラッグを割当先とする27万株(発行済み株式数11.59%)の第三者割当増資を実施し、3.9億円を調達する。発表を受けて、順番予約の発券機システム「EPARK」ブランドで1000万人以上の会員を持つ光通信との提携による顧客基盤の拡大や、合弁会社設立による業績への寄与に期待する買いが殺到した。株価は400円ストップ高の1903円買い気配。

●ストップ高銘柄
 MRT <6034>  1,903円  +400 円 (+26.6%) ストップ高   本日終値
 インフォテリア <3853>  410円  +80 円 (+24.2%) ストップ高   本日終値
 ユークス <4334>  872円  +150 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 メディアシーク <4824>  493円  +80 円 (+19.4%) ストップ高   本日終値
 インスペック <6656>  639円  +100 円 (+18.6%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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