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【市況】東京株式(大引け)=1円高、売り圧力乏しくプラス圏着地

 3日の東京株式市場は売り先行でスタートしたものの下値も堅く、後場後半は買いが優勢となり、結局日経平均株価はわずかながら前日比高く引けた。
 大引けの日経平均株価は前日比1円77銭高の1万9939円90銭と小幅反発。東証1部の売買高概算は18億6336万株、売買代金概算は2兆1139億9000万円。値上がり銘柄数は785、対して値下がり銘柄数は974、変わらずは162銘柄だった。日経平均、TOPIXともにプラス圏で着地したが、値下がり銘柄数が値上がりを上回った。売買代金は漸減傾向にある。
 きょうの東京市場は、前日の米国株市場が安かったこともあって、前日の地合いを引き継ぐかたちで朝方は売りに押されて始まった。日本時間今晩のECB理事会や日本時間明晩に予定される米11月雇用統計の結果を見極めたいとの思惑が買いを手控えさせた。ただ、下値を売り込む動きもみられず、個人投資家を中心に個別物色意欲は旺盛。後場は為替が円安に振れたことや中国・上海株が底堅く推移したこともあって、徐々に戻り足をみせた。終盤にくると先物が主導するかたちで水準を切り上げ、日経平均は一時30円程度の上昇をみせた。ただ、引け際手仕舞い売りで値を消した。
 個別では、日本郵政<6178>が堅調、KDDI<9433>もしっかり。サムコ<6387>が急伸、東京製綱<5981>、有沢製作所<5208>なども大幅高となった。住友精化<4008>が物色人気となり、ジャムコ<7408>、ハウス食品グループ本社<2810>、KLab<3656>なども値を飛ばした。半面、ファーストリテ<9983>が安く、楽天<4755>も軟調。保土谷化学工業<4112>が大幅安、スズケン<9987>、パイオニア<6773>の下げも目立った。ネクスト<2120>、ヤフー<4689>も大きく値を下げた。

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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