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【市況】明日の株式相場見通し=地政学リスクを警戒、売買エネルギー不足懸念

 あす(26日)の東京株式市場は、地政学リスクに対する警戒感が続くことに加え、外国為替市場での円高・ドル安進行を受けて自動車、電機、機械など輸出関連の主力銘柄の売りも予想されるため、日経平均株価は続落となりそうだ。
 トルコ軍によるロシア軍機の撃墜や、チュニジアの大統領警護隊のバスを狙ったテロ事件の発生など、地政学リスクの高まりへの警戒感から運用リスクを回避する投資姿勢が強まりそうだ。ただ、「一億総活躍社会」実現への緊急対策取りまとめには一定の期待感はある。
 市場関係者からは「このところの上昇は、外国人の積極買いが牽引してきただけに、感謝祭の祝日で26日の米株式市場が休場になることは不安材料。東証1部の売買代金が減少傾向にあり、売買エネルギー不足が懸念される」との見方が出ていた。
 25日の東京株式市場は、前日までの上昇の反動もあって利益確定の売りが先行した。ただ、下値では押し目買いが入り下げ幅は限定的にとどまった。日経平均株価は、前日比77円31銭安の1万9847円58銭と6日ぶり反落した。東証1部の売買代金は2兆1891億円と減少傾向に拍車が掛かっている。
 日程面では、政府が1億総活躍社会の実現に向けた緊急対策のとりまとめ、24日時点の給油所の石油製品価格、10月の白物家電国内出荷実績に注目が集まる。海外では、ロ仏首脳会談、感謝祭の祝日で米市場休場が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株式経済新聞(株式会社みんかぶ)

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