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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):島津、富士通、マンダム、ABCマート

■島津製作所 <7701>  1,912円  +9 円 (+0.5%)  本日終値
 島津製作所<7701>はしっかり。24日付で三菱UFJモルガン・スタンレー証券がレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を2200円から2300円に引き上げた。欧米での質量分析計の新製品投入によるシェア拡大は継続、マクロ懸念が高まりつつある中国でも環境規制強化を背景に需要は安定的で事業環境は良好であると指摘。今16年3月期は通期連結営業利益で会社側計画の345億円(前期実績271億8900万円)に対して同証券では従来予想の350億円から365億円へ、来期予想を385億円から398億円へ引き上げている。

■富士通 <6702>  624円  +2.7 円 (+0.4%)  本日終値
 モルガン・スタンレーMUFG証券の情報技術セクターのリポートでは、IT企業の上期業績は好調を維持したものの、受注残の伸び率鈍化や業界統計弱含み等、スローダウンの兆しも出てきたと指摘。「今下期~来期にかけて需要拡大基調は続くも伸び率鈍化していく」との見方を継続して、主要企業の株価指標は割高で需要鈍化した際の調整リスクは大きいと解説。業界投資判断「コーシャス」と、富士通<6702>とITホールディングス<3626>の「オーバーウエイト」を継続している。

■マンダム <4917>  5,110円  +20 円 (+0.4%)  本日終値
 マンダム<4917>が6日続伸。大和証券はマンダムを訪問、IR担当者と面談を実施し印象は良かったとコメント。通期の会社見通しの連結営業利益50億円(前期比28.5%減)は大きく上回る公算が高くなっているとの見解を示し、同証券は会社計画を上回る65億円(同7.1%減、従来予想は57億5000万円)と予想している。目標株価は5030円から5180円へ引き上げたものの、現株価とのカイ離は大きくないことから、投資判断は「中立」を継続している。

■エービーシー・マート <2670>  6,820円  +20 円 (+0.3%)  本日終値
 TIWでは、日本株はバリュエーション面で警戒水準に入りつつあるため、反転した場合には一定の調整が生じると想定。引き続き利食い売りのスタンスを継続して、原油価格(WTI)が1バレル=40ドルを割り込む水準に下落していることも不安要素と解説。妙味がある銘柄として、エービーシー・マート<2670>、ニフコ<7988>、サイバーエージェント<4751>を紹介している。

■ライトオン <7445>  1,444円  -80 円 (-5.3%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 ライトオン<7445>は反落。同社は24日の取引終了後、11月度(10月21日~11月20日)の月次売上高を発表、全社で前年同月比10.9%増)、既存店で同9.8%増となったが、株価は24日に1568円まで買われ年初来高値を更新していたことから、この日は目先的な利益確定売りに押されている。先月に引き続き、販売を強化している「MOCOMOCO」シリーズがテレビCMなどの販促効果もあり好調に推移している。

■日本調剤 <3341>  4,990円  -270 円 (-5.1%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 24日、日本調剤 <3341> が自己株処分による175万株の売り出しとオーバーアロットメントによる上限25万株の売り出しを実施すると発表したことが売り材料。売り出し株数が最大で200万株と発行済み株式数の約12%におよぶ規模とあって、株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。売り出し価格は12月2日から7日までのいずれかの日に決定。最大で約92億円の調達資金については後発薬新工場の建設資金に充てる。同時に、16年3月期の年間配当を従来計画の62円→65円に増額修正したが買い材料視されなかった。

■ネクスト <2120>  1,220円  -44 円 (-3.5%)  本日終値
 ネクスト<2120>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、10月から物件参考価格を地図上に掲載する「HOME’Sプライスマップ」をリリースしたこと受け、米国大手がトラフィックを大幅に増やした実績があり、売主の価格査定や売物件確保による問い合わせなど課金増加を予想。Lifull MPによる住宅デベロッパー向けの販売価格提案など顧客囲い込みが進むと考え、資本提携を強化した楽天<4755>とのホテル・旅行部門との提携も期待でき、参画余地が大きいと解説。16年3月期営業利益予想を44億円から50億円(会社予想は43億1400万円、市場コンセンサスは46億円)に、目標株価を980円から1250円に引き上げるものの、株価上昇で割安感が薄れたとして、レーティングを「バイ」から「ホールド」に引き下げている。

■船井電機 <6839>  961円  -30 円 (-3.0%)  本日終値
 船井電機<6839>が反落。国内大手証券が同社についてリポートをリリースしている。同証券は、同社の売上高の過半を占める北米向けの液晶テレビの収益低迷が続いていると解説。インクジェット応用技術を活用した新事業への展開に期待は持てるが、業績への貢献には時間を要すと指摘。ROE予想の下方修正を踏まえて目標株価を1400円から1000円へ引き下げ、レーティングは「ニュートラル」を継続している。

■ふくおかFG <8354>  612円  -15 円 (-2.4%)  本日終値
 ふくおかフィナンシャルグループ<8354>が3日続落。大和証券は同社について、17年3月期の連結当期純利益は同6%減の420億円と予想している。資金利益の増加を見込むものの、債券関係損益を同24億円減、与信関係損益は同85億円の悪化を想定することにより、最終利益は減益を予想している。投資判断は「2」(アウトパフォーム)を継続。ただ、目標株価は630円から680円へ引き上げられた。

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