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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):サイバダイン、日本ペHD、ディップ、かんぽ生命

■CYBERDYNE <7779>  1,827円  +91 円 (+5.2%)  本日終値
 CYBERDYNE<7779>が急反発。同社はきょう25日に、日本初のロボット治療機器「HAL医療用下肢タイプ(HAL医療用)」について、きょう付で厚生労働省から医療機器の製造販売承認を取得したと発表した。同社は今後、HAL医療用を用いた治療に対して保険適用を受けるための申請手続きを行う予定としている。

■日本ペHD <4612>  3,140円  +135 円 (+4.5%)  本日終値
 24日、日本ペHD <4612> がインド塗料大手のバージャーペインツ・インディア(BPI社)と同国における自動車用塗料事業の再編で合意したと発表したことが買い材料。同社の子会社2社が手掛ける4輪OEM事業と3輪事業を、子会社とBPI社との合弁会社に譲渡する。同事業譲渡により、インド第2位の規模を誇るBPI社との協働領域を拡大し、同国における塗料メーカーとしてのプレゼンスの向上を図る。発表を受けて、今後さらなる経済成長が期待されるインドでの自動車用塗料事業の成長加速に期待する買いが向かった。

■大日本塗料 <4611>  221円  +7 円 (+3.3%)  本日終値
 大日塗料<4611>は低位材料株として物色人気が高まってきた。時価は8年4カ月ぶりの高値圏にあるが、戻り売り圧力のない強みを発揮しそうだ。構造物分野の出荷が会社側の想定を上回っており、業績好調。住宅リフォーム向け塗料などが収益に貢献しているほか、橋梁など鋼構造物分野では塗布形素地調整軽減剤「サビシャット」が高付加価値製品として期待を担っている。同商品は大幅なコスト低減と施工時間の短縮を実現した製品で国土交通省が推薦技術指定している。16年3月期営業利益は54億5000万円と従来予想の49億円から上方修正、PERも9倍台と割安感が強い。商いも増勢で全員参加型相場の片鱗も。

■横河ブHD <5911>  1,343円  +29 円 (+2.2%)  本日終値
 24日、横河ブHD <5911> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.76%にあたる75万株(金額で10億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は11月25日から16年3月31日まで。

■ノーリツ <5943>  1,820円  +23 円 (+1.3%)  本日終値
 ノーリツ<5943>はしっかり。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で、同社のレーティングを「アンダーウエート」継続とし、目標株価1590円に設置したことで前週末から下値を試す展開となっていたが、目先は売り物が枯れてきた。信用買い残も低水準で下げ圧力は限定的のようだ。今15年12月期最終損益は20億円の赤字見通しにあるが、来期は償却コストの減少や国内で主力の厨房機器が回復歩調にあることなどから営業利益段階からの増益が見込まれ、押し目買いを誘っている。

■ディップ <2379>  2,935円  +36 円 (+1.2%)  本日終値
 ディップ<2379>が続伸。求人広告は無料求人誌からスマートフォンなどのネット広告に需要がシフトする動きが鮮明であり、ネット広告専業の同社に追い風が強まっている。そのなか、同社は24日から利用者の行動圏内にあるアルバイト情報を自動配信するサービスを開始している。米アップルの無線通信技術iBeaconを活用し約30メートル内を通過した求職者のスマートフォンに仕事に関する情報を配信するというもので、株価の刺激材料となっている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,232円  +14.5 円 (+1.2%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>が4日続伸。北米指標であるWTI原油先物価格は24日に4日ぶり急反発し、前日の米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が上昇し全体相場をプラス圏に押し上げており、この流れが波及した。ロシア軍機のシリア国境でトルコ軍に撃墜されたことや、チュニジア首都でのテロなど地政学リスクが意識されるなか、WTIやアジア指標のドバイなど底値圏にあった原油先物市況に買い戻しの動きが想定され、東京市場でも原油高が収益メリットとなる資源エネルギー関連株を刺激するかたちとなっている。

■住友金属鉱山 <5713>  1,360.5円  +15.5 円 (+1.2%)  本日終値
 住友金属鉱山<5713>が反発。11日に2016年3月期見通しを業績下方修正してから同社株価は軟調に推移している。16日安値1312円を底に現在は底割れせずに推移している状況だが、引き続き業績下方修正がネガティブ視されている。国内大手証券では住友金属鉱山のレーティングを「ニュートラル」継続、目標株価を従来の1700円から1400円に引き下げるとのリポートをリリースした。同証券のアナリストは金属価格の下落、材料部門の低迷、チリのシエラゴルダ鉱山の立ち上げ遅れなどで業績予想を下方修正。マーケットではコモディティ価格の下落で、資源関連の株価低調が続くいている。アナリストは住友金属鉱山の「投資タイミングはまだ先と判断」とリポートで紹介している。

■かんぽ生命保険 <7181>  3,225円  +35 円 (+1.1%)  本日終値
 かんぽ生命保険<7181>は3日ぶりに反発。市場では「NISA枠を作ったものの活用していない個人投資家が多く、証券会社営業体のトークとして郵政3社は個人のニューマネーを動かす格好の銘柄対象となっている。また、機関投資家に指数連動の組み入れの動きも出ているようだ」(国内中堅証券)とされ、押し目を拾う動きが顕在化している。かんぽ生命保険は先駆して買われた分、調整局面では日本郵政<6178>などと比較しても押しが深く、郵政3社の中で唯一、上場初日の終値を下回る時価水準は値ごろ感が意識されているようだ。

■小野薬品工業 <4528>  19,525円  +140 円 (+0.7%)  本日終値
 小野薬品工業<4528>が4日続伸。大和証券は24日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」に引き上げた。目標株価は2万4000円(従来1万5000円)に見直した。抗PD―1抗体「オプジーボ」に対して、日本での売り上げ予想を中心に大幅上方修正した。オプジーボは日本初の画期的抗がん剤として認知度が高く、「患者自ら投与を望む事例が多いようだ」という。また、日本での非小細胞肺がんの適応は、12月後半に承認される見通しであり、売上高はいったん急拡大する可能性も指摘している。

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