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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):クラリオン、エーザイ、GMO-PG、ペプドリ

■クラリオン <6796>  453円  +21 円 (+4.9%)  本日終値
 クラリオン<6796>が3日続伸。北米やアジア向けにOEMが好調、16年3月期営業利益は前期比5割増の110億円と高変化を見込む。また、トヨタ自動車<7203>をはじめ大手自動車メーカーが注力する自動運転分野でも有力関連株として注目度が高い。自動車の四隅にカメラを設置することにより上から俯瞰するように画像を合成するアラウンドビューモニターで高実績を有し、次世代デジタル方式でも先行。日立オートモーティブシステムズなどと協業し18年に自動駐車システムの実用化を目指している。

■エーザイ <4523>  8,140円  +363 円 (+4.7%)  本日終値
 20日、エーザイ <4523> が臨床検査薬の製造などを手掛ける子会社エーディアの全株式を、提携先の積水化 <4204> に224億円で売却すると発表したことが買い材料。エーディアと積水化の子会社である積水メディカルは、07年10月に共同研究開発契約を締結しており、臨床検査薬分野で提携してきた関係にある。同社はがん、神経領域を中心とした医薬品事業へ経営資源を集中する措置の一環として今回の売却を決定した。なお、売却後も販売提携は継続する予定としている。

■GMO-PG <3769>  5,810円  +240 円 (+4.3%)  本日終値
 GMOペイメントゲートウェイ<3769>が新値追い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付でレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を5800円から5900円に引き上げた。業界最大手の強い価格競争力を再強調、今16年9月期通期業績を連結営業利益で会社側計画の37億4100万円(前期実績29億7700万円)に対して従来予想の35億4000万円から37億4200万円へ、来期予想を42億5500万円から43億3200万円へ引き上げている。

■ペプチドリーム <4587>  2,822円  +111 円 (+4.1%)  本日終値
 ペプチドリーム<4587>が3日続伸。同社は20日の取引終了後、今年6月22日付で土地の取得を発表していた神奈川県川崎市川崎区殿町三丁目地区で研究施設を建設することを発表した。総投資額は約44億円で17年8月ごろの稼働開始を予定。この建設予定地は「川崎市殿町国際戦略拠点(キング スカイフロント)」に立地、世界的な成長が見込まれるライフサイエンス分野を中心に、世界最高水準の研究開発から新産業を創出するオープンイノベーション拠点として「国家戦略特区」および「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」として指定を受けている。

■三菱UFJリース <8593>  676円  +25 円 (+3.8%)  本日終値
 三菱UFJリース<8593>が反発。東海東京調査センターが20日付で同社のレーティングを「アウトパフォーム」継続で目標株価を877円から938円に引き上げており、これを手掛かりに買いが流入している。リース事業における粗利の増加が寄与して4~9月期は増収増益基調にあり、株式市場でも好実態を再評価する動きにある。

■住友化学 <4005>  709円  +21 円 (+3.1%)  本日終値
 住友化学<4005>が3日続伸。国内大手証券では、中国経済は伸び悩んでいるものの、アジアではエチレンやポリオレフィンの増強投資は限定的で、採算は過去5年の平均に比べ高い水準で維持されていると指摘。テレビ向け偏光フィルムについては今後顧客の在庫調整の悪影響が顕在化する可能性があるとの見方で、17年3月期業績はメチオニン市況、テレビ向け需要などの影響を受けやすく、他の総合化学より経常利益の変動リスクが大きくなる可能性があると解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を630円から680円に引き上げている。

■日本セラミック <6929>  1,940円  +53 円 (+2.8%)  本日終値
 日本セラミック<6929>が3日続伸、年初来高値を更新した。自動車安全支援システムへの需要の高まりを背景に、同社が手掛ける物体の存在判別や物体までの距離の測定を行う車載用超音波センサーが好調に推移しており業績に貢献、大手各社が注力する「自動運転車」関連株としても注目されている。車載用超音波センサーの売り上げは現状60億円だが、「2018年には80~85億円前後まで拡大する見通しを会社側では示している」(国内証券情報部)状況で中期的にも成長期待が強い。

■エフ・シー・シー <7296>  2,550円  +61 円 (+2.5%)  本日終値
 エフ・シー・シー<7296>が3日続伸し、年初来高値を更新した。主要顧客であるホンダ<7267>が8月の高値を抜けずにいるのを横目に自動車部品企業の株価が強い。SMBC日興証券ではエフ・シー・シーの投資判断を「3」から「2」へ引き上げ、目標株価を1900円から2500円に引き上げた。同証券のアナリストは決算説明会を終えてから2016年3月期の営業利益予想を100億円から120億円に上方修正。アメリカや中国で四輪車向けのクラッチの販売が拡大しており、インドネシア、タイ、インドで不調な二輪車向けクラッチの不調を補うと考えているという。

■アイダエンジニアリング <6118>  1,289円  +30 円 (+2.4%)  本日終値
 アイダエンジニアリング<6118>の上値追いが続いている。10月以降は一貫した上昇トレンドを形成、10月中旬に5日・25日移動平均線のゴールデンクロスを示現してからは一段と下値切り上げ波動を鮮明としている。自動車部品メーカー向けにプレス機械の販売が好調だ。コスト低減努力も奏功しており、16年3月期営業利益は前期比微増の79億円予想だが、上方修正余地が指摘されており、立花証券企業調査部では5.6%増の83億円とピーク利益更新を見込んでいる。

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