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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ネクスト、東映、WSCOPE、日本マイクロ

■ネクスト <2120>  1,217円  +173 円 (+16.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 ネクスト<2120>が3日続伸で新高値。同社は不動産情報サイトを運営するが、国内不動産市況の回復や海外企業のM&A効果などから足もとの業績は好調に推移している。同社が20日取引終了後に発表した10月度の月次売上高は、前年同月比54.6%増と大幅な伸びを示した。主力の国内不動産情報サービス事業や、同じく売り上げ貢献度の高い賃貸・不動産売買が2ケタ伸長を確保し全体を牽引している。また、国内不動産事業者向けはLifull Marketing Partners(旧アクセリオン社)を傘下に収めた効果で3.8倍の伸び。海外事業についてはまだ売り上げ規模は小さいものの、昨年買収したスペインのトロビット社の寄与で変化率は527倍と高変化を示している。これを好感するかたちで買いが集まっている。

■東映 <9605>  1,197円  +97 円 (+8.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 東映<9605>が大幅高。「ドラゴンボールZ」などのアニメ映画や関連商品の版権収入が好調で業績を押し上げている。同社の16年3月期の連結営業利益は従来予想の112億円から145億円(前期比31.2%増)へ大幅に上方修正しており、見直し買いが加速している状況。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で同社株の投資判断を「オーバーウエート」継続とし、目標株価1520円に引き上げたことが観測されており、これも買い人気を助長している。

■ダブル・スコープ <6619>  3,485円  +280 円 (+8.7%)  11:30現在
 20日、東証がWSCOPE <6619> [東証M]を27日付で東証1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■日本マイクロニクス <6871>  1,139円  +74 円 (+7.0%)  11:30現在
 20日、東証が日本マイクロ <6871> [JQ]を27日付で東証1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■GMO-PG <3769>  5,940円  +370 円 (+6.6%)  11:30現在
 GMOペイメントゲートウェイ<3769>が新値追い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付でレーティング「オーバーウエート」継続、目標株価を5800円から5900円に引き上げた。業界最大手の強い価格競争力を再強調、今16年9月期通期業績を連結営業利益で会社側計画の37億4100万円(前期実績29億7700万円)に対して従来予想の35億4000万円から37億4200万円へ、来期予想を42億5500万円から43億3200万円へ引き上げている。

■象印マホービン <7965>  1,905円  +108 円 (+6.0%)  11:30現在
 象印マホービン<7965>が大幅続伸。11月20日に提出された5%ルール大量保有報告書によると、フィデリティ投信が象印マホービンへの投資分を増加させていることが判明している。最新資料ではフィデリティ投信が保有する象印の株式は465万4000株、発行済み株数の5.31%から6.41%に増加している。インバウンド関連で売り上げが伸び業績好調な象印には、海外投資家からの注目が高まっており、優良な投資対象銘柄としてファンドにも組み入れられていることが刺激材料となっているようだ。

■日東電工 <6988>  8,800円  +454 円 (+5.4%)  11:30現在
 日東電工<6988>が大幅高。同社は20日、日米欧で治験を進めている肝硬変治療薬「ND-L02-s0201」が、米国食品医薬品局(FDA)からNASH(非アルコール性脂肪性肝炎)およびC型肝炎に伴う肝線維症と肝硬変を対象患者としてファスト・トラック(優先承認審査制度)の指定を受けたと発表。これが材料視されているようだ。ファスト・トラック指定制度は、深刻な疾患に対する新たな治療薬の開発を促進し、承認審査の迅速化を図る目的で設けられた制度。指定を受けた薬剤は開発および承認審査の全期間において、FDAと開発者間で迅速かつ頻繁な協議や連絡が行われ、早期承認につなげることができる。

■エーザイ <4523>  8,120円  +343 円 (+4.4%)  11:30現在
 20日、エーザイ <4523> が臨床検査薬の製造などを手掛ける子会社エーディアの全株式を、提携先の積水化 <4204> に224億円で売却すると発表したことが買い材料。エーディアと積水化の子会社である積水メディカルは、07年10月に共同研究開発契約を締結しており、臨床検査薬分野で提携してきた関係にある。同社はがん、神経領域を中心とした医薬品事業へ経営資源を集中する措置の一環として今回の売却を決定した。なお、売却後も販売提携は継続する予定としている。

■クラリオン <6796>  451円  +19 円 (+4.4%)  11:30現在
 クラリオン<6796>が3日続伸。北米やアジア向けにOEMが好調、16年3月期営業利益は前期比5割増の110億円と高変化を見込む。また、トヨタ自動車<7203>をはじめ大手自動車メーカーが注力する自動運転分野でも有力関連株として注目度が高い。自動車の四隅にカメラを設置することにより上から俯瞰するように画像を合成するアラウンドビューモニターで高実績を有し、次世代デジタル方式でも先行。日立オートモーティブシステムズなどと協業し18年に自動駐車システムの実用化を目指している。

■ペプチドリーム <4587>  2,795円  +84 円 (+3.1%)  11:30現在
 ペプチドリーム<4587>が3日続伸。同社は20日の取引終了後、今年6月22日付で土地の取得を発表していた神奈川県川崎市川崎区殿町三丁目地区で研究施設を建設することを発表した。総投資額は約44億円で17年8月ごろの稼働開始を予定。この建設予定地は「川崎市殿町国際戦略拠点(キング スカイフロント)」に立地、世界的な成長が見込まれるライフサイエンス分野を中心に、世界最高水準の研究開発から新産業を創出するオープンイノベーション拠点として「国家戦略特区」および「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」として指定を受けている。

■日本セラミック <6929>  1,940円  +53 円 (+2.8%)  11:30現在
 日本セラミック<6929>が3日続伸、年初来高値を更新した。自動車安全支援システムへの需要の高まりを背景に、同社が手掛ける物体の存在判別や物体までの距離の測定を行う車載用超音波センサーが好調に推移しており業績に貢献、大手各社が注力する「自動運転車」関連株としても注目されている。車載用超音波センサーの売り上げは現状60億円だが、「2018年には80~85億円前後まで拡大する見通しを会社側では示している」(国内証券情報部)状況で中期的にも成長期待が強い。

■ミスミグループ本社 <9962>  1,714円  +44 円 (+2.6%)  11:30現在
 ミスミグループ本社<9962>が3日続伸。同社が前週末20日に発表した10月の月次売上高は前年同月比15.5%増の206億4300万円と好調な伸びを確保した。主力のFA事業が同11.7%増の93億5300万円、金型部品事業が同12.0%増の60億4800万円、一般流通品を扱うVONA事業は27.8%増の52億4200万円だった。これを好感する買いを誘っている。

■ディー・エヌ・エー <2432>  1,967円  +40 円 (+2.1%)  11:30現在
 ディー・エヌ・エー<2432>は5日続伸。同社は20日、傘下のプロ野球球団の本拠地である「横浜スタジアム」を買収すると発表した。TOB(株式公開買い付け)によるM&Aで買収額は最大98億円。球場の改修などを行い野球事業の黒字転換を図る。この発表に対して、ゴールドマン・サックス証券は23日「買収が成功すれば同社にとって戦略的メリットとなろう」と指摘、「買い」推奨を継続している。球団と球場を一体運営する楽天<4755>ではボールパーク構想などの積極的な取り組みにより野球事業が損益分岐前後の利益水準にあるとみており、「宣伝効果を考えれば、野球事業のROI(投資対効果)は高くディーエヌエーも球場運営の取り込みによってより大きなリターンを生み出せるだろう」とみている。

●ストップ高銘柄
 ブロッコリー <2706>  449円  +80 円 (+21.7%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 LCAHD <4798>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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