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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ライオン、ヤマダ電、FFRI、ラオックス

■ライオン <4912>  1,195円  +7 円 (+0.6%)  本日終値
 ライオン<4912>が反発。歯磨きでは主力の「クリニカ」シリーズが堅調に推移、歯ブラシは新製品品「ビトイーン贅沢 Care」がヒットとなり、オーラルケア分野が全体の売り上げを牽引。これにより今16年3月期は第2四半期累計(4~9月)連結営業利益で110億7000万円(前年同期比50.8%増)と大幅な増益を達成、通期予想である142億円(前期比14.5%増)は上方修正期待が高まる。中国では、「システマ」歯ブラシが順調に推移するとともに、日本からの輸入販売が増加するなど海外の好調も評価。

■ヤマダ電機 <9831>  586円  +3 円 (+0.5%)  本日終値
 ヤマダ電機<9831>がこじっかり。クレディ・スイス証券では、不採算店の閉鎖、コスト削減、設備投資計画のスリム化、株主還元の強化といった合理化路線を評価するも、経費削減による利益回復は株価に織り込み済みと指摘。さらなる利益回復シナリオは不透明なことから株価の上昇余地は限定的とみて、利益回復の継続性にも不透明感があると解説。レーティング「ニュートラル」を継続、目標株価を460円から550円に引き上げいている。

■FFRI <3692>  6,980円  -650 円 (-8.5%)  本日終値
 FFRI<3692>が急落。同社は12日取引終了後に、16年3月期第2四半期累計(4~9月)の単独決算を発表。売上高は3億2000万円(前年同期比13.2%増)と増収を確保した半面、営業損益は4億1800万円の赤字(前年同期は1000万円の黒字)となった。標的型攻撃対策ソフト「FFR yarai」の契約ライセンス数は25万9147件(15年3月期は20万6421件)に増加したが、一方で売り上げ単価は1465円(同1790円)に低下している。なお、通期業績見通しは従来計画を据え置いている。

■ラオックス <8202>  328円  -30 円 (-8.4%)  本日終値
 ラオックス<8202>が急反落。同社は12日取引終了後、15年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。売上高は725億7400万円(前年同期比2.2倍)、営業利益は74億7800万円(同7.8倍)、最終利益は71億800万円(同13.8倍)だった。訪日観光客の急増を背景にインバウンド効果が売り上げの増加に反映された。また高採算の化粧品などが売り上げを伸ばし利益の伸び率も大きくなっている。通期業績は従来見通しを据え置いたが、最終利益83億円(前期比6.7倍)に対する第3四半期最終利益の進捗率は85.6%に達している。ただ、足もとの業績好調は株価にかなりの部分織り込まれてきたこともあり、きょうは全体地合い悪の影響もあって売りが集中する格好となった。

■THK <6481>  2,212円  -196 円 (-8.1%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 THK<6481>が急反落。12日の取引終了後、16年3月期の連結業績見通しについて、売上高を従来予想の2400億円から2150億円(前期比1.2%減)へ、営業利益を320億円から210億円(同26.0%減)へ下方修正し、増益予想から一転して減益予想としたことが嫌気されている。国内外の各地域における足もとの受注状況や、今後の外部環境を踏まえて業績予想を見直したという。また、業績予想の修正に伴い、従来、中間・期末各28円を予定していた配当についても中間・期末各25円にするとあわせて発表しており、弱材料視されている。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1121億8600万円(前年同期比5.6%増)、営業利益124億8800万円(同12.7%減)、純利益77億900万円(同29.2%減)だった。グローバル規模での営業積極化や円安などで主力のLMガイドが伸長し増収を確保したが、先行投資の増加や事業譲受に伴う取得関連費用の発生などが利益を圧迫した。

■平和 <6412>  2,186円  -188 円 (-7.9%)  本日終値  東証1部 下落率3位
 平和<6412>が急落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が12日付でレーティング「ニュートラル」継続、目標株価を2430円から2040円に引き下げた。遊技機の自主規制強化などを背景としたプレイ魅力の低下による顧客離れと、それに伴うパチンコホールの収益悪化に加えて、新たに、旧基準遊技機の自主撤去、釘調整制限の徹底化、東京地区換金率の変更など、さらに悪化していると指摘。今16年3月期通期業績を連結営業利益で同証券では436億円から会社側計画と同様の380億円(前期実績428億7000万円)へ、来期予想を429億円から373億円へ引き下げている。

■飛島建設 <1805>  214円  -12 円 (-5.3%)  本日終値
 飛島建設<1805>が安い。同社は12日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を1170億円から1190億円(前期比0.3%増)へ、営業利益を34億円から44億円(同33.8%増)へ、最終利益を24億円から33億円(同34.7%増)へそれぞれ増額した。住宅投資など好調な民間建設需要に加え、政府建設投資も復興関連・インフラ整備を中心に拡大、主力のトンネル建設などの受注を順調にこなし収益は会社側の従来想定を大きく上回る見通しだ。しかし、好調な決算は事前に織り込まれており、全体相場軟調ななか、目先材料出尽くし感から利益確定売りを誘うかたちとなっている。

■メッセージ <2400>  3,050円  -135 円 (-4.2%)  本日終値
 メッセージ<2400>が後場一段安。厚生労働省がこの日午前、同社に対して業務管理体制を抜本的に見直すよう勧告したことが伝わっており、これを嫌気した売りに押されているようだ。子会社が運営する川崎市の介護付き有料老人ホーム「Sアミーユ川崎幸町」で入所者3人が相次いで転落死するなど問題が相次いでいることを受けてのことで、業績への影響などが警戒されている。

■ファンコミ <2461>  787円  -34 円 (-4.1%)  本日終値
 ファンコミュニケーションズ<2461>が大幅続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が同社のレーティングと目標株価をそれぞれ引き下げるとのリポートをリリースしており、売り手掛かり材料視されているようだ。同証券は17年12月期までの業績予想を減額修正し、目標株価を1500円から1100円へ引き下げている。また、カバレッジセクター内で同社の今後の株価パフォーマンスが相対的に中位になるとみて、レーティングは「オーバーウエイト」から「ニュートラル」へ格下げしている。同社の15年12月第3四半期累計決算について、同証券が中期成長の牽引役とみているnex8の売上高が同証券予想を下回り、前四半期比で成長が鈍化した点がネガティブであったと解説している。

●ストップ高銘柄
 FVC <8462>  1,315円  +300 円 (+29.6%) ストップ高   本日終値
 CRI・ミドルウェア <3698>  1,684円  +300 円 (+21.7%) ストップ高   本日終値
 アプライド <3020>  2,328円  +400 円 (+20.8%) ストップ高   本日終値
 田中化学研究所 <4080>  927円  +150 円 (+19.3%) ストップ高   本日終値
 昭和真空 <6384>  1,020円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 など、8銘柄

●ストップ安銘柄
 地盤HD <6072>  445円  -100 円 (-18.4%) ストップ安   本日終値
 LCAHD <4798>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

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