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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):トヨカネツ、NOK、WSCOPE、ケネディクス

■トーヨーカネツ <6369>  246円  +46 円 (+23.0%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 トーヨーカネツ<6369>が急騰。10日の取引終了後、株主還元方針の策定を発表しており、これを好感した買いが入っている。配当性向を20~30%、総還元性向を50~75%に設定するとしており、適用期間は16年3月期から19年3月期まで。これに伴い、従来4円を予定していた期末一括配当を5円に引き上げるほか、上限を1000万株(発行済み株式数の9.0%)、または20億円とする自社株買いを実施する。さらに、自社株を除く発行済み株式数の17.1%にあたる2370万株の自社株を11月25日付で消却することなどをあわせて発表した。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)連結決算は、売上高232億8700万円(前年同期比10.7%減)、営業利益は8億8800万円(同59.5%減)だった。

■ダイキョーニシカワ <4246>  7,620円  +1,000 円 (+15.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率4位
 10日、DNC <4246> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の134億円→145億円に8.2%上方修正。増益率が23.7%増→33.9%増に拡大し、従来の3期連続での過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。今期業績の上方修正は8月に続き2回目。マツダ <7261> など主要取引先の増産に伴い、バンパーなどの樹脂部品の販売が想定より伸びることが寄与。コスト低減による採算改善も利益を押し上げる。

■NOK <7240>  3,310円  +333 円 (+11.2%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 NOK<7240>が急反騰。同社が10日取引終了後に発表した16年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は売上高3835億9000万円(前年同期比22.2%増)、営業利益293億1700万円(同14.7%増)、最終利益235億6900万円(同25.9%増)と大幅増収増益だった。スマートフォン向けに使うプリント基板の販売が好調で収益を押し上げている。最終利益は上期の過去最高を更新した。これを好感するかたちで買いが集中しているなお、同社ではこれを受け16年3月期の連結業績予想の修正も発表、売上高を7600億円から7876億円(前期比13.5%増)へ、最終利益を440億円から450億円(同3.9%減)へ増額した。

■ダブル・スコープ <6619>  2,740円  +255 円 (+10.3%)  本日終値
 10日、WSCOPE <6619> [東証M]が15年12月期の連結経常利益を従来予想の15億円→19億円に26.7%上方修正。増益率が2.2倍→2.7倍に拡大し、従来の4期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せしたことが買い材料。EV(電気自動車)など車載用リチウムイオン電池セパレーターの受注が堅調に推移する中、円安効果や生産ライン新設による生産効率の向上などが利益を押し上げる。

■ケネディクス <4321>  483円  +44 円 (+10.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 10日、ケネディクス <4321> が15年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比52.5%増の80.2億円に拡大して着地したことが買い材料。受託資産の拡大で運用報酬や取得報酬が大きく伸びたアセットマネジメント事業が収益を牽引した。匿名組合分配益や受取利息収入が増加した不動産投資事業も増益に貢献した。通期計画の75億円を既に7.0%上回っており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。同時に、発行済み株式数(自社株を除く)の1.6%を上限に自社株買いを実施すると発表。株主還元を好感する買いも向かった。

■富士ソフト <9749>  2,507円  +222 円 (+9.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 10日に決算を発表。「7-9月期(3Q)経常は6%増益」が好感された。富士ソフト <9749> が11月10日大引け後(15:00)に決算を発表。15年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比2.4%減の66.5億円となり、通期計画の88億円に対する進捗率は75.6%に達し、前年同期の73.5%も上回った。
  ⇒⇒富士ソフトの詳しい業績推移表を見る

■セプテニHD <4293>  2,110円  +186 円 (+9.7%)  本日終値
 セプテーニ・ホールディングス<4293>が急反発。グループのセプテーニ・オリジナルはきょう、このたび新設されたインスタグラム・パートナー・プログラム初の公式パートナーの1社としてフェイスブックから認定を受けたと発表。これが材料視されているようだ。この新しいプログラムは、インスタグラムにおける効果的な広告キャンペーンの運用、コミュニティマネジメント、コンテンツ配信が可能な企業を選出するもの。同社は広告配信プロセス全体の最適化などを支援する。

■カネカ <4118>  1,122円  +73 円 (+7.0%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 カネカ<4118>が反発、年初来高値を更新した。同社は10日の取引終了後、16年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は2798億4300万円(前年同期比2.4%増)、営業利益は191億9500万円(同2倍)、純利益は99億900万円(同82.2%増)と大幅な増益を達成、これを好感する動き。化成品事業で塩素化塩ビが、今年3月に稼働した米国での生産能力増強設備などが寄与し、海外中心に好調だった。

■荏原 <6361>  571円  +37 円 (+6.9%)  本日終値
 荏原<6361>が6連騰。同社は10日取引終了後に、16年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業損益は46億1600万円の黒字(前年同期は6億1600万円の赤字)に転換した。売上高は2070億6500万円(前年同期比11.3%増)で着地。DRAMやNANDフラッシュメモリーなどの堅調な設備投資を受け、精密・電子事業が大きく伸びたことなどが寄与した。なお、通期業績見通しは従来計画を据え置いている。

■テーオーシー <8841>  984円  +62 円 (+6.7%)  本日終値
 10日に決算を発表。「上期経常が16%増益で着地・7-9月期も35%増益」が好感された。テーオーシー <8841> が11月10日大引け後(15:30)に決算を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比15.8%増の29.4億円に伸び、通期計画の55.5億円に対する進捗率は53.1%となり、5年平均の50.2%とほぼ同水準だった。
  ⇒⇒テーオーシーの詳しい業績推移表を見る

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