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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):東光、トクヤマ、ピジョン、日本調剤

■東光 <6801>  347円  +55 円 (+18.8%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 29日、東光 <6801> が15年12月期第3四半期累計(1-9月)の連結経常利益は前年同期比25.8%増の23.3億円に伸びて着地したことが買い材料。スマートフォン向けメタルコイルや車載向けアンテナコイルの販売が大きく伸びたことが寄与。円安による為替差益の発生も増益に大きく貢献した。通期計画の26億円に対する進捗率は89.9%に達しており、通期上振れを期待する買いが向かった。

■東京エネシス <1945>  1,181円  +147 円 (+14.2%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 29日に決算を発表。「上期経常が24%増益で着地・7-9月期も93%増益」が好感された。東京エネシス <1945> が10月29日大引け後(16:00)に決算を発表。16年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比24.3%増の24億円に伸び、通期計画の54億円に対する進捗率は5年平均の39.3%を上回る44.6%に達した。
  ⇒⇒東京エネシスの詳しい業績推移表を見る

■トクヤマ <4043>  245円  +26 円 (+11.9%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 トクヤマ<4043>は前引け後、16年3月期連結業績見通しの上方修正を発表。売上高は従来予想の3090億円(前期比2.3%増)から3060億円(同1.3%増)に引き下げたものの、営業利益は同180億円(同7.8%減)から200億円(同2.4%増)に、最終損益は同60億円の黒字から140億円の黒字(前期は653億4900万円の赤字)に引き上げている。国産ナフサ価格が想定を下回って推移したことにより、石油化学製品の損益が改善した。株価は後場に急伸し一時、前日比41円(18.7%)高の260円まで買われ、東証1部の値上がり率ランキングでベストテン入りしている。

■ピジョン <7956>  3,415円  +330 円 (+10.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 ピジョン<7956>やユニ・チャーム<8113>、花王<4452>など紙おむつ関連が軒並み高。中国共産党の中央委員会第5回全体会議(5中全会)が29日、「一人っ子政策」を撤廃し、すべての夫婦に第2子の出産を認める方針を示したことが伝わっており、出産増による紙おむつ需要の増加に期待した買いが入っているようだ。高吸水性樹脂を手掛ける三洋化成工業<4471>、紙おむつ製造機を手掛ける瑞光<6279>などにも物色は波及している。

■日本調剤 <3341>  5,310円  +510 円 (+10.6%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 29日、日本調剤 <3341> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益は前年同期比69.8%増の39.3億円に拡大し、従来予想の33.8億円を上回って着地したことが買い材料。調剤薬局事業でC型肝炎治療薬の処方せん応需枚数が大きく伸びたうえ、調剤報酬も増加したことが寄与。後発医薬品の販売好調に加え、業務効率化による経費抑制も大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の74.3億円→94.9億円に27.7%上方修正。増益率が23.8%増→58.1%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。前日終値ベースの予想PERが18.8倍→12.0倍に急低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■ニューフレア <6256>  5,420円  +520 円 (+10.6%)  本日終値
 ニューフレアテクノロジー<6256>が5日続伸。国内大手証券では、16年3月期第2四半期決算発表を受け、今期ガイダンス達成へ向けては安心感があるものの、株価上昇には材料不足と指摘。レーティング「リデュース」と目標株価4451円を継続している。

■野村不HD <3231>  2,599円  +231 円 (+9.8%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 野村不動産ホールディングス<3231>が急伸。同社は29日取引終了後、16年3月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を5850億円から5750億円(前期比1.4%増)へ減額したものの、営業利益を730億円から760億円(同5.7%増)へ、最終利益を380億円から400億円(同4.1%増)へそれぞれ上方修正しており、これを好感するかたちで買いが流入した。オフィスビルの空室率低下が追い風となっている。また、大型物件の売却益も寄与しており、最終利益は小幅減益見通しから増益に変わった。

■九電工 <1959>  2,507円  +222 円 (+9.7%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 29日、九電工 <1959> が決算を発表。16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益が前年同期比49.4%増の113億円に拡大して着地したことが買い材料。建設需要が拡大する大都市圏を中心に受注が好調に推移する中、コスト削減や効率的な施工体制の整備などによる工事採算の改善が利益を押し上げた。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の210億円→274億円に30.5%上方修正。増益率が15.6%増→50.9%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。併せて、業績好調などによる特別配当5円を上積みする形で、今期の年間配当を従来計画の30円→35円(前期は25円)に増額修正したことも支援材料。

■サンエー <2659>  5,160円  +445 円 (+9.4%)  本日終値
 サンエー<2659>が続急伸。大和証券は29日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は6500円を継続した。同社は沖縄最大手の流通企業で、既存店売上高が伸びているほか、コンビニ子会社のローソン沖縄も好調。同証券では、「出店の具体化で中長期の成長性、資本効率が高まる」「株価調整が進みバリュエーションが低下した」ことなどを指摘。16年2月期の連結営業利益は会社予想129億4100万円に対し142億円(前期比10%増)を予想している。

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